日曜日に、『デカレンジャー 20th ファイヤーボールブースター』を劇場で観てきました。内容については、『10YEARS……』の方が上だと思うけれど、映画による地方創生とかクラウドファンディングとかいろいろ挑戦的な試みがあったみたいですね。
日曜の夜に行ったのですが、案外混んでました。
特に内容には触れないつもりなのですが、ひとつだけ。
ジャスミンが披露する昭和ネタ。今回は「飛びます飛びます」がでてくるんですが、あれはコント55号さんのネタです。ただし、オリジナルを知っている人は殆どいないと思います。
コント55号とは、萩本欽一さんと坂上二郎さんが組んだお笑いコンビで、当時は大人気でした。ぼくも現役時代は知りません。その後萩本欽一さんはお笑いに残られ、坂上二郎さんは俳優の道へ。二郎さんは、ドラマから時代劇まで幅広く活躍されたのですが、特筆すべきは刑事ドラマ『夜明けの刑事』。デカブレイクの元ネタです。もちろん坂上二郎さんが主演でした。
萩本欽一さんは素人をつかうお笑いが上手で、「仮装大賞」の初期の司会もされてました。また、持っていたお笑い番組から数々の新人も発掘されています。
で、当時お笑い界のカリスマの位置にいた萩本さんが、一夜だけの復活ということで坂上二郎さんとコンビを組まれて、当時のネタを披露したことがあるんです。
それが、前述の「飛びます飛びます」。
終わった後、汗だくの二郎さんが、「これは現役時代に一番受けたネタだったんですけれど、やはり笑いは時代によって変わりますね」と言っていたのが印象的てす。
が、このネタ。コント55号を知らない人も、「飛びます飛びます」は何となく知っているという形で世に残されています。もうすぐ絶滅するでしょうけれど。
余談ですが、このコント55号。早い段階で、解散してしまいます。その理由について、たしか萩本さんがのちに語られた話はこんなような内容だったと思います。
「ステージのあと、いつも二人で大喧嘩してたんですよ。でも、だんだん喧嘩しなくなって、『今日はどうだった?』『まあ、こんなもんじゃない?』となった」
そして、軽い口調で
「だから、やめたの」