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10.29イテウォン惨事

 昨年の今日、ハロウィンを2日後に控えた韓国・梨泰院(イテウォン)の路地で起きた惨事は、1年経った今日でも記憶に生々しく残っています。将棋倒しになり押しつぶされた友を、見知らぬ人を助けようと路上のあちこちで必死に心肺蘇生を試みる人々の姿は辛い記憶です。
 私事ですが、この事件があった時、ちょうど『阿南の化猫ばなし』を書いていました。この事件に触発されるように物語の中に挿入し、読み返しを重ねる中で削除した部分を、以下に記したいと思います――。

 何なんやろこれ。誰が得するんや。人間の痛み止め注射して決勝まで投げさしたら、三毛死んでまうかもしれん。かと言うてこの試合もやめられん言うでないで!どないしたらええんや。けだものより賢いはずの人間が考えることって、所詮この程度か。これでもかとばかりに痛めつける構造に、抗えん立場のもんをはめ込んで、いったんその中にはまったら最後、よってたかって身動きとれんようにされた挙げ句骨の髄までしゃぶり尽くされる。ほんま何なんやこれ。

 こちらも私事ですが、昨秋、知人が持病の悪化により入院し、快癒を祈る気持ちで知人の大好きな『ちいかわ』ネタをアルファポリス版の方に入れました。幸い今年になって好転し、今はもうすっかり元気になりました。
 化猫の魔力かどうかは神のみぞ知る領域ですが、知人が元気でいること、そして悲劇が繰り返されないことを祈っています。

『阿南の化猫ばなし』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654736109746/episodes/16817330654736805820
 

 

 

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