おはようございます！時雨です！
今回は自作品であり初投稿作品である「青防の守り人」について、昔の記録とにらめっこしながら長文になるとは思いますが書いていこうと思います。
この作品は、中学時代に書いていた小説「ESS -EX STRATUS SINS-」とそれに関連する設定集が元になっており、察しの良い方は気づいているかと思いますが、その作品と「青防の守り人」はかの有名ライトノベル「IS‹インフィニット・ストラトス›（以下IS）」がベースとなっています。
余談ですが、ISを読んだ時の衝撃は凄まじいものでした……「え！？機体に乗るんじゃなくて着るの！？」というのはぶっちゃけ当時の自分にはなかった発想だったわけで、それはそれはかなりのカルチャーショック的なものを感じましたね。
それにISが初ラノベだったので、余計に衝撃を受けましたね。それまではロボット物では有名な「ガンダム」シリーズしか見てこなかったわけで……
――脱線しましたね。では話を戻して……
実はこの「青防の守り人」、最初の初案では主人公は男性で、ジャンルも今とは違うファンタジー系SFだったんですよね（版権作品でいうと、「ブレイクブレイド」がそれにあたる）。
ちなみに女性キャラと男性キャラクターの比率は七：三……もろISに看過されてますね。
最初の案から「メカ少女に通づるパワードスーツモノ」というのは決まっていたのですが、肝心のストーリーが今とは全く違っていて、昔は「主人公の深夜（しんや）が、妹の無念をはらすための復讐譚」だったんですよね。
そのほかにも、今では「フレーム」と言われているパワードスーツですが、昔は「ESS（正式名称：EX STRATUS SINS。 日本語で「元層雲の罪（deepl調べ）」らしい）」
という名前だったり、動力であるガルムドライブは「コア」という名前だったり、その中には「禁人」という、ある事情によって封印された人が入っていたりと、結構異なる内容でした。
この案でも良いかなとは思う方もいるかも知れませんが、実はこの案とストーリー、ISを全巻（MF文庫J版）読んだあと、すぐに書いたものなので、いたるところにISの影響を受けているんですよね。（名前こそ違うが、メインヒロインが箒のそれ）
この案をこねくり回した結果が現在の結果……というわけではありません。実は第七案（そう書いてあるので多分そう）まで書いたあとに、記憶が確かなら、ある百合系MADV（ミステリィ・アドベンチャー）ゲームが自分にさらなる衝撃を浴びせてきます。
それは、Innocent Grey発のゲーム「FLOWERS」です。
志水はつみ先生による、文学小説のような緻密な描写。杉菜水姫（スギナミキ）先生デザインの繊細かつ大人びた、それでいて儚い印象を受けるキャラクターたち、そして「百合」という、当時の自分からすると未知の領域。そこから私はInnocent Greyをはじめ、数々の作品（百合作品を除けば、クロウカシスやカルタグラなどの猟奇モノ？といえば良いのでしょうか）の虜になりました。
ここから自身の創作の方向性が変わりました。（例としては「復讐譚」から「取り戻す話」に、「NL（男女恋愛）」から「GL（女性間恋愛）」へと変わっていく）
そこで誕生したのが「青防の守り人」での「フレーム」の元モデルの「機甲装備」というモノであり、また「青防の守り人」の主人公「呉石 桜那」やヒロインの「舞弥」という名前、主要キャラクター達の設定もそこから受け継いでいるものもあります。
当時の設定を一部抜粋すると、主人公の武装が「バスターソードと荷電粒子砲」という設定だったり（現在は大太刀と電磁投射砲）、主要キャラクターの一人の「沙姫」の名前の表記が「莎姫」だったり、「杠波」ではなく「雪那」という名前だったり、暗い展開や設定、主人公は丁寧口調ではなかったりと、各所が違うものでした。
ですが転機は訪れます、最初は楽しく挿絵や設定にイラストもつけていたのですが、私自身が高校生の時に人間関係や比較、環境が原因で統合失調症になり、それの影響で絵がかけなくなったり燃やしたのを皮切りに、そこから諸々の障害が発覚し、神経精神科へ通院しながら、障害や生い立ちと向き合うために主人公にその障害の一部や自身の生い立ちを入れてみたりと、各種調整をしていった結果現在の「青防の守り人」は誕生しました。
私にとってはこの作品は今までの人生の記録でもあり、同時にやりがいでもあります。（エゴにはなってしまいましたが）
いかがでしたでしょうか？ こんな感じでこの作品は誕生したというわけです。
長文失礼しました！
以下おまけ
――影響を受けた文庫作品――
・IS‹インフィニット・ストラトス›（弓弦イズル：MF文庫J・オーバーラップ文庫刊）
・FLOWERS（Innocent Grey：星海社FICTIONS刊）
・インローデッド：クローズドエデン（岩井恭平：角川スニーカー文庫刊）
・虐殺器官（伊藤計劃：ハヤカワ文庫刊）
・PSYCHO-PASSシリーズ（虚淵玄、深見真、吉上亮：角川文庫他刊）
・トータル・イクリプス（ファミ通文庫刊）
・艦隊これくしょん～艦これ～：鶴翼の絆（内田弘樹：富士見ファンタジア文庫刊）
他
――参考にしている設定資料集――
・艦隊これくしょん～艦これ～ 公式設定資料集（コンプティーク刊）
・フリーダムウォーズ 公式設定資料集（エンターブレイン刊）
・ファンタシースターオンライン２ 公式設定資料集（アスキー・メディアワークス刊）
・ファンタシースターオンライン２ ファッション・コーデカタログ（アスキー・メディアワークス刊）
他