新しい読者を獲得する方法――読者誘導システム

Amazon のセルフパブリッシングサービスである KDP (Kindle ダイレクト・パブリッシング)を自分は気に入っています。
もちろん、それには理由があります。
新たな読者の獲得が楽だからです。

自分の場合、X (旧 Twitter )経由で自分の Kindle 本を読んで頂いた方は少数派で、9割程度は Amazon の読者誘導システムからの流入だと過去に実施したアンケートなどから推定できています。

Amazon の読者誘導システムとは、ジャンル別の有料 Top 100、無料 Top 100、新着ランキングなどの各種のランキングや、商品詳細ページに表示される「この本を読んだ購入者はこれも読んでいます」や「お客様の閲覧履歴に含まれている商品を閲覧した人は、こんな商品も見ています」欄などのことです。
特に Kindle Unlimited に登録されている読み放題の利用者の方は、ここからの流入が大きいと思われます。

一方、web 小説投稿サイトでの拙作の読者は、web 小説投稿サイトや、X (旧 Twitter )で相互フォローの関係にある方がほとんどだと、リアクションを頂いたアカウント名などから推定できています。
特に、読み合いによる流入が大きな割合を占めていると思われます。

このように、Kindle 本と、web 小説投稿サイトで公開した作品とでは読者の獲得方法に違いが見られます。

昨年、この近況ノートにも書いたのですけど、web 小説投稿サイトを SNS のように使って作品を読んでもらうことに疲れてしまいました。
その点、Kindle 本は、読者の獲得のかなりの部分を Amazon の読者誘導システムにお任せできるので楽ちんなんです。

読者誘導システムは web 小説投稿サイトにもありますが、Amazon のように、1冊(1ページ)でも読まれれば短期間ですけどランキングの上位に露出できるなどの機能がありません。
これは web 小説投稿サイトと、Amazon Kindle ストア、両者の読者誘導システムの間にある大きな違いです。

他にも Amazon では無料キャンペーンを著者が設定できます。
キャンペーン中は、無料 Top 100 のランキングに露出できるので、そこで新たな読者を獲得することができます。

web 小説投稿サイトでも、Amazon Kindle ストアのように、1冊(1ページ)でも読まれれば短期間ですけどランキングの上位に露出できるなどの機能を実装すればよいのにと思います。
そうすれば、いろんな作品の読まれる機会が増えて、新たな読者の獲得につながると思うからです。

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