ユウリ・有李

うちのベランダには、鎖につながれた齢10歳ほどの、人間の男の子の姿をした黒い妖猫（？）がしょっちゅう居座っている。そいつはなんと、遥か1000年以上も昔に、神社の池に封じられたっ…

高校二年生のゆいが学校の屋上に足しげく通うのには理由があった。 空にある雲と星。 それを食べることができるという『先輩』。 『先輩』を先輩と慕っていた友人。 全ては屋上にあった。…

田んぼの中の道路で白鳥と目があうとき――それはおれの転機のとき。