一緒には死ねないと彼女は言う。 でも、死人ごっこなら良いよと彼女は笑う。 ——白いシーツ、花、水分、クッション(必要そうなら)、白い服…… これら全部用意して、死人になろう。

キミの夢を見た。 小さいころから家族ぐるみで仲が良く、中学の頃、僕に何も言わずに何処かに引っ越していったキミの夢を。 赤とんぼが鳴くと表現した幼馴染を思い出す。

個室のカフェで、話し声がする。 誰かと話している声だが、不思議なのは、1人分しか声がしないこと。 話題はどうやら、連続通り魔のことらしい…… 会話文だけで進む話です。 …

とある世界の、とある国の独り言 ハンモックに揺られ、銀色の指で髪をなでられながら、紫色に輝く、その人のまあるい花弁を眺めて、丘の上で話したこと ーーでもさ、僕らってそういうも…

18歳になった。 母の母国で生まれたから、時差によってラグが生じていた。日本での28日と、向こうの国での28日。 私には誕生日が2日あるような気がして、そんな馬鹿げた考えを残した…

別の短編、「死人ごっこ」の二人の別の日の日常。 https://kakuyomu.jp/works/16816452219218424096 恋愛なのかしら。

夏休みに実家に帰ると、仲が良かったネコちゃんに、行きたいところがあるのだと誘われた。 昔から好奇心が旺盛だった彼女につられ、美里は懐かしい所を訪れた。

１９歳は面白い年齢である。 彼らは狭間に住み、成人の壁を超えるまでをそこで過ごすのだ。 しかし成人年齢は変わる。狭間に住む１９歳がいなくなる。街の存続について考えながら、今日も…