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宮沢賢治先生の『よだかの星』を読んで(ネタバレ)。

こんばんは。
雪の香り。です。

作中の「よだか」が周囲に嫌われて絶望しているさまが自分と重なり、胸が痛かったです。
仲間外れにされるってそれだけでつらいです。

たとえ暴力などがなくとも、あいさつしても無視されたり、楽しそうに話している人たちが自分の存在に気づいたとたんシンとなって場所を移したり、態度で「お前は仲間じゃない」と表されるだけでかなりキツイです。

私は外見が「黒髪長髪」「眼鏡」「ダサい」の三拍子そろっていて一昔前の「オタク」そのものの外見なので、普通のおしゃれな女の子のグループには入れてもらえないんですよね。

かといって「オタク」のグループに入れるかと言えば、「中途半端な知識」のいわゆる「にわか」なためにこれも強く拒絶される。

じゃあ「おしゃれになる」か「知識を深める」かすればいいんじゃない?
とお思いでしょうが、私は「ファッションセンスがない」のと「皮膚の病気のためにメイクができない」ことからおしゃれな女の子のグループには入れないんですよね。

それと「オタクになれる知識量」は頭の容量の関係もあるし、「金銭的に資料集めができない」のですよね。

「オタク」はWikipediaを読めばそれで終わりじゃなくて、専門書で勉強したり聖地巡礼してたりするわけですよ。

私にはそれができない。
だからもうどこのグループにも所属できないわけです。

ひとりぼっち、寂しいです。
今は家族がいるから「よだか」みたいに絶望に打ちひしがれて「死んでもいい」とまで思いつめたりはしないですが、将来的にどうなるかは自分でもわからないですね。

人となりも中途半端。
絶望も中途半端。

こんな私に比べたら「よだか」は誇り高く、終焉が美しい。
ある意味「よだか」は深い絶望があったからこそずっと燃え続けられている。

けれど本心では「よだか」も絶望によって美しい星になるよりは、みんなの仲間に入れてもらいたかったんだろうなと思うとやりきれないです。

以上です。
ここまで読んで下さった方にも私にも幸運が訪れますように。



おわり

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