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なぜ小説を書くのか理由

色んな作者を見ていると、なぜ、この人は小説を書くのだろうかと疑問に思う。
書いていて、苦しんで、情緒不安定になって。

言ってしまえばプロやそれに準ずる人、目指す人以外が小説を書くのは無駄な行為だ。

まあ、趣味と言ってしまえばいいし、無駄はあまりにも風情がない言い方の気がするけど。

僕は小説を書くのが苦しくて嫌いだ。書いている時間はずっと海で溺れて窒息死しそうな気分になる。それでも書く理由と言うのは、人に書いているという事もあるが、もう1つある。小説を書いていない事自体も苦しいと言うものだ。

就職して数年筆をとらなかった。でも書かないだけで頭からは物語が溢れてくる。気づけばこう言う話はどうだろう、面白いかな?こうしてみようか。

ずっとそんな事を考えている自分がいる。

また、面白いものを見つけた時に「なぜ、自分は書いていないのか」と疑問が溢れる。

呪い、呪いだ。

書くこと自体が呪いなのだと。

筆をはじめてとった時の記憶はないが、最初に「生涯で1つでいいから自分が認められる作品を書きたい」と思った。今では愚かと断じるけどね、腕と目が肥え続ける以上、きっと認めれる作品などないよ。

でもきっと、その思いが僕にとっての呪いなのだろう。

呪いからは逃れられないのかも知れない。
へし折った筆と心を引っ掴んで、苦悩の海に飛び込んで、また泳いでいく。早く溺死したいと願いながら。

皆さんは何で小説を書くのでしょうか?

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