「何か物足りない」
僕が自分の文章を読んだ時、必ず思うことだ。
重厚にした、飽きさせないように語尾を増やし、めちゃくちゃだと思わせる暴論を使い。
人様にも「読みにくい」以外では、なかなか謗られることもなくなった様に思う。
書き始めとは比べ物にならない。
だけど、だからこそ、何か足りていない気がする。
僕よりも描写やら比喩やらが足りてない小説はいくらでもあると思う。なのに、なぜだろう。それらを読んで面白いと感じ、満足感を得られる。
僕に何が足りていない?
なぜ、こんなにも物足りない。
文字をもっと磨きたいと思った。
新しい文章がいる。
継ぎ接ぎだらけの汚い文章に新しい布をとりつける。
ああ、汚ぇーな。
皆は赤やら青やら、1色の美しい布地をキラキラさせているのに僕ときたら、色んな布を糸で無理やり継いで接いで。汚い、醜い。
だけど、それが僕の文字なのだろう。
惨めったらくて醜くくて、だけど心をうつような文章。
僕の目指す所。
ああ、文章力が足りない。