• ホラー
  • 現代ドラマ

酒ヤケでノドがやられてしまったとしか思えない声の鳥が鳴いていた

皆様、ご健勝でいらっしゃることと思います。様々な感染症が流行していますので、手洗いうがいを行い、どうぞ健康でお過ごしください。

私事ではありますが、去年の年末は短期バイトでクタクタになっておりました。心が二月のコト八日に持っていかれている状態で年末年始を過ごし、そのままで、この2月1日に来てしまいました。ある意味、浦島太郎か?

年始に散歩をしていたら、お年取りにて飲みすぎた酒でノドがやられてしまったと思われる鳥が苦しそうに鳴いていたのを思い出します。

あの鳥は恐らく、神社のお神酒を密かに飲んでしまいノドをやってしまったのではないかと想像しております。真相は闇の中。

先月末は、読書に没頭しておりました。
読んでいたのはカクヨムで公開されている小説、きみどりさんの「永劫輪転ドリームランド」です。
現代社会が抱える「障害」「海外にルーツを持つ子ども」「介護・認知症」などの問題を、二人の少女の視点で考えていく問題提起作です。
と、自分は思っておりますが、読む人によって色んな視点や感想や読後感を持つと思うので、ぜひ読んでみていただきたいです。
沢山のメッセージ性を持つ小説だと思います。
自分も小説のあらゆる場面で感じ取ることがあり、思わず応援コメントをしてしまいました。



ところで、ヤンデレ最終形態の序章で描いた季節は、この2月の節分の頃です。
大昔もこの時期に感染症が流行していたのですね。コトの神送り(カゼの神送り)とは、まさに感染症、そしておそらくその感染症罹患者を村の外に追い出し、村の健康と安全安心を守る行事なのです。
「カゼ」の神送りは、「風邪」の神送りなのですね。
ユヤの認識では、自身の家の祖先が大昔に村に流れ着いた罪人だったことに由来するイジメの行事と思っているのですが、実際に参考にしている行事は感染症を村の外に追い出す目的の行事なのです。

ここからは性を連想する表現やイジメやヘイト(差別)についての表現があるので、それらを不快に思われる方、ネタは小説内で知りたいという方は閲覧注意です。

というのも、参考にした行事ではコトの神は両性具有(男性性と女性性を併せ持つ)藁人形で表されることがあり、また別の地域では、男性器を持つ藁人形と女性器を持つ藁人形の二つの個体で表されることがあります。

これは、その村で大昔に流行した感染症がインフルエンザや風邪だけではないことを示しているのでは?と思っております。
性感染症、性行為によって伝染する病気もその村で流行したことがあるのではないか、と。
それを両性具有や性器を有する藁人形で示唆しているのではと想像します。

ユヤは、コト八日のコトとは性行為のことかもしれないと言っておりますが、コトには様々な意味がありますね。
事始めには様々あり、その中にヒメ始めもあります。ユヤはそれを知って言ったのかな、という裏設定があるのです。

そして、その両性具有のコト神様をユヤが背負うという表現、それはこれから小説で明かされるユヤの一つの特性を暗示しています。
その暗示とはいったい?と思われたら、序章だけでなく本編を楽しみにしていただければ嬉しく思います。

2件のコメント

  • なんと! 拙著を紹介していただき、ありがとうございます!
    ヨムヨムに応援・レビューコメントと、久保田さんには本当にたくさんのお時間を割いていただき……頭が上がりません(><*)
    久保田さんの小説もまたゆっくりと読ませていただきますね。
  • きみどりさん

    コメントありがとうございます。
    自分はカクヨムで作家の方々と広く交流していないので、宣伝にはなってないように思われます。
    読み手さんに広く知ってもらいたい小説なのですがね汗
    自己満足ではありますが、とても面白くてメッセージ性のある小説なので、近況ノートに記録しました。

    私の小説は、お時間がある時に読んでいただけたらと思います。興味を持っていただけたらとても光栄です。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する