「黒き翼」をぼちぼち読み返している間に、そんなことを思いました。
いや、前回の近況ノートにカイリって誰か好きになるのかなー的なことを書いていたので。不意に思って愕然としました。
「黒き翼」のリヴェルなんか、最初は「恋しない、誰も好きにならない、自分は使い捨てだから願うだけ無駄」的なところから始まっているのに、しっかり誰かに落ちましたからね!
もう、あれは運命だったのでしょう。
でも、考えてみれば、リヴェルって公爵家(だったよな……)の孫だから、それなりに権威にすり寄る者もいたし、リヴェル本来の性格に惹かれて思いを寄せられていることもあったし(本編でちらーっとだけそれっぽいところを書いた。本当に、ちらーっと)。
リヴェルは好意に超絶に鈍いので気付かなかったけど、告白はされたことがあるので、そういう意味ではカイリよりも経験があるといえばあるんだよなあ、と。
……まあ、恋の駆け引きなど皆無だったので、彼女にたっじたじでしたけど(笑)。
対して、カイリは前世の頃からまっっっっったく!と言って良いほど、女っ気なかったんですよねえ(しみじみ)。
多分、孤立した原因のボスが女の子だったっていうのもあるんでしょうが。
誰もカイリに近付かなかったし、好意を寄せていても告白すら出来ない状況(というか、勇気のある女性はいなかった)だったので、カイリは女性経験も告白経験も誰かを好きになる経験もゼロっていう。
……おや。エディあたりに、憐れ泣きされそうですね(笑)。
でも、それ自体を特に不幸とも思っていないので、カイリは今も誰かをそういう風に好きになるのかな、と思うこともあまり無いという。
……おや。カイリはどうやって誰かを好きになるんでしょうか(作者です)。
一応、女性に対して「可愛い」とか「綺麗」とか思ったり、色っぽかったらドキドキはする様なので、可能性はちゃんとありますが(これは、ミーナのおかげでしょうか。ミーナ、良い子だったから)。
一体何がキッカケになるのか。作者自身ちょっと分からないです(作者です)。
とはいえ、一応色々書いているので。
生暖かく見守ってもらえればと思います。
しかし、それはともかく。
「黒き翼」の方が、抒情的な書き方をしている気がしてきた、というのはここだけの秘密です。
そういえば、このステラとの出会いは、かなり気合を入れて「黒」を書いていたなあと思い出してしみじみしてしまいました。
とはいえ、日常のシーンは割といつも通りなのですが。
ただ、「世界のばんか」よりも、互いの仕草とかで、感情がよりよく伝わる様に、とか、何気ない仕草でドキッとする雰囲気とか。そういう工夫をしている様な気はしました。
多分「恋愛」を主軸にしたから、頑張ったんだと思います。多分、恐らく、きっと。
本当、二度と恋愛をテーマに書くのは無理!ってほど、この物語は書いていても読んでいてもこっぱずかしいです(笑)。
……だがしかし、私はこれから番外編を書く!ラブラブをな!
リヴェルと彼女のラッブラブ日常ライフを存分に書くのだ!
……。
……。
……。
……死なない様に、祈っていて下さい。
ラッブラブ。読むのは良い良い、書くのは、……がふっ。
まあ、ラブラブが書きたいから書くんですが。
リヴェルのこれまでの人生が苦しすぎたからこそ、幸せな日常を書いてあげたいと思います。