ぴ~とるいじ様の企画で、プロットの話が出ていて、とても興味深かったです。
本当、プロットを立ててから小説を書ける人って凄いなと尊敬します。
なので、今回のノートはプロットについて書いてみようと思います!
私は、昔、何回かプロットを立てて書いてみよう!と思って試したことがあるのですが、結局すぐに書けなくなってしまうんですよね。窮屈で。何よりキャラが動かない。
私が小説を書く時は、頭の中に強く一枚絵が浮かんでくるか、この一言を書きたい、この一文を書きたい、っていうのを目指して書くので、他は全然決まっていないっていうことが多いんです(汗)。
なので、その一枚絵に出てくるキャラ、または一言を言うキャラを主軸に、最初はそのキャラを適当に頭の中で遊ばせておくのが前段階の作業になります。
というか、キャラが勝手に頭の中で動き始め、喋り始め、そして書き進めるごとに視界が、世界が開けていって、「あ、このキャラはここに行きたいんだな」と見えてくる感じです。
それをまとめているのが、私の小説です。
直近だと、「黒き翼~」は、プロローグの一枚絵を書きたいがために書き始めた小説でした。
以下、書き始めるまでの私の脳内葛藤です。
興味がある方だけ、ご覧ください(長いです)。
ただ、私の脳内はかなり酷いので、物語の雰囲気をぶち壊したくない方は、回れ右をして下さい。
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あ、何か意味深に黒い女性が高いところにいる。月が背景にある。主人公っぽい男が見上げている。
よし、これ書きたい!
始めは、そんな原動力でした(酷い)。
その後、キャラに適当に名前をつけ(二人には、好きな作家様からの漢字一文字をつけました)、適当に頭の中で動くまで待ちました。
そして、ステラの方が先に話し始めました。超意外。
ステラ「私は魔女」
魔女か!分かったよ!魔女の題材大好き!
ステラ「後は知らない」
知らないのかよ!どうしろと!
突っ込み続けても喋らないので途方に暮れていると、リヴェルの方のイメージが浮かびました。
何か、彼は学生らしい?え、学生?じゃあ、ここどこ?公園?
リヴェル「いや、中庭だぞ?」
中庭かい!家!?いや、これ違うよね!?
――は!もしかして寄宿舎!?てことは、高校生くらい?外見的にそうかなー。
リヴェル「ちなみに、高校生じゃないからな!」
もっと上かよ!大学か!
……しかも、学園もの?書いたことないよ!(泣)苦手だよ!
え、大丈夫か私。もうはや挫けそう。
――だが、書きたい!書く!
でも、学園ものなら、友人作らなきゃならないよなあ。
奇数だと人間関係面倒くさそうだし(超偏見)、四人構成にするか。リヴェル含めて男二人、女二人で丁度良いかな?
じゃあ、一人は恋させとくか(酷い適当)。
リヴェル「あと、俺、何かおばあさまに酷いこと言われてたみたいだ」
お、いいね!む、両親とは仲良さそうだ。でも、もういないのか。
あれ、でも何か酷い別れ方してそうな予感。てことは、この主人公結構捻くれてそうだなあ。
じゃあ、友人とも上辺だけな感じかな?
リヴェル「……友人達、結構いい奴らなんだよな。学園も楽しいし」
いいのかよ!仲良いのか!楽しい!?何だとー!?
でも、捻くれてる。気がする。ああ、もう、こやつ、面倒くさそうな予感しかしない……。
ステラ「あ、私、不老」
不老!……って、今はリヴェルで悩んでたのに!ステラ唐突すぎだよ!
ステラ「でも不死じゃない」
HUSHIJANAI!
く、私の好みが色々出まくっている……流石脳内のキャラ。そろそろ書けそうだな。
学園ものだっていうなら!どうせなら!一度は書いてみたかった、ジャンル「恋!愛!」ていうのを目指してみようじゃあないか!
魔女と一般人の恋愛。良いんじゃない?目指せ、恋愛!
よし、書くぞ!
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結果。
恋愛?じゃあ無い感じですね!(号泣)
恋愛、魔女、敵、友情が混ざり過ぎて、もう普通にファンタジーになりつつある気がします……。恋愛ファンタジーとかいうジャンル無いかな。
エルスターも最初は、もっと高飛車に登場する予定だったのに、書き始めた途端、古めかしい喋り方になりました。
しかも、結構良い奴になった……あれ?これ、リヴェルの言う通りに事が進んでいますね。やっぱりキャラが最強です。
後は、一気に最後まで書き上げて(途中で伏線張りに戻ったり、話を追加したり、変わった部分を修正したりしながら)、何度か最初から最後まで遂行し、そして更にまた直前まで遂行しながらカクヨムにアップする。
それが、私の小説の書き方です。プロットとは、一体。
書いている間も、上記の様に脳内で葛藤しています。
なので、ぼんやり決めていた結末が別の方へ向かったり、辿り着くまでの道のりが、「こうかなあ」とぼんやり考えていたのに、いきなり獣道へ走り出したりします。
でも、結果的にそっちの方が自分としても面白かったりするので、キャラが動く方向を見守るのが楽しみだったりもします。
あとはハッピーエンドであればそれで良い!
私の小説はキャラが暴走しないと書けないので、プロットはこれからも立てないと思います。
というより、恐らく最後まで書き切った話こそが、私にとってはプロットなのかな、と思います(推敲すると、かなり変わったりしますので)。
ですが、プロットを立て、その通りに書く。
そんな論理的な書き方が出来る方って、やっぱり凄いなって思います。私が論理的ではないので!(笑)
もう少し年齢を重ねたら、プロット立てても「窮屈」とか言わずに書ける日が来るのでしょうか。
プロット通り書ける人って、本当に凄い……。