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「透明感」の正体、続き

みなさま、前回の近況ノートへのコメントにいろいろ書いてくださって本当にありがとうございました。
おもしろく拝見いたしました。

https://kakuyomu.jp/users/yukie_miumiu/news/16818093082989324813
近況ノート:「透明感」の正体

また、「透明感のある文章とは」というエピソードを創作論に書いてくださった秋犬さんにも感謝です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330659533803976/episodes/16818093083003988019
犬でも頷く小説を書く - 透明感のある文章とは
↑例文つきでわかりやすいですよー!おすすめ!

本題に入ります。
そもそも「透明感」とは何か。
私のイメージとしては、視界の中で、ある特定のものがすごーくクリアに見えるような感覚です。
秋犬さんがおっしゃる「題材が大事」に通じるかな。
たとえば、澄み渡る空の下うるさいほどの蝉時雨が耳を襲う、空気は日本の夏にしては湿気がなくカラッとしている、一面に見える田んぼの間のあぜ道に白いワンピースの少女が、いや少年でもいいんだけど、まあとにかく少女が軽やかに走ってきたら、その少女を透明感をもって表したいわけです。
逆に言えば、その少女に読み手をクローズアップさせるためには、それ以外の事象は必要……なくはないけど必要なものだけ置いておけばいいんですよね、少女を主に表したいから。
少女なんかどうでもよくて木に止まっている蝉を表したいのであれば、蝉以外(以下略)ということになります。
ここらへんが、諏訪野さんがおっしゃっていた「対象をどう切り取るのかで表現するもの」と同じかな、と考えています。

みなさまが書いてくださった魔改造文についてですが、一番好みに合致しているのは天川さんとスロ男さんのかなぁ。
わかりやすさと文章のリズムみたいなものが、私の感覚では優れているように思えました。
dedeさんのは優しくて読み手への愛を感じました。
(ポエ味はそれほど感じませんでしたw)
諏訪野さんのは、あんなに短いのに諏訪野節満載で、すげえ!と思いました。
みうらくんのもみうらくんらしくてすごく良いですね。みうら節好き好きw

前回いただいたコメントの中で私が特にこれは有用かもしれないと思ったことは、
・自然に
・否定的な言葉を使わない
・透明感が息苦しくなることもある
・ギリギリまで削る
・画数の多い漢字を使わない
・読点重要
こんな感じでしょうか。
また、自分の考えとして「平易な言葉を使う方がいい」も合わせておきます。
全て「なるべく」が付くと思います。
できればそうした方がいい、でも場合によってはあえて画数の多い漢字を使ったり否定の文をばーんと置いたりすることもポイント高いよね、と。
ここで「対象物を切り取る」ことが重要になるのかもしれません。
透明感を重要視しない作品の中で、一部だけやたら透明感あったらカッコいい。
そういう場合にも、たぶんこれすごく重要です。
また、最初に前述の白いワンピースの少女を注視しておいて、だんだん田んぼの稲の様子や風の吹き具合やあぜ道のぬかるみなどにカメラワークを広げていくというのも効果的じゃないかなと。
私は全くの素人なので申し訳ない気持ちになりながらも、そんなことを考えました。

私の場合は、なんですが、文法を考えながら書きます。
平易な言葉、平易な文章こそがわかりやすさに繋がると思っているので。
雑味の多い文章は透明感とは程遠いため、透明感を重視するならここは無視できません。
「ギリギリまで削る」に共通することでもあります。
ただ、削った末にわかりづらくなっていては元も子もない。
よって、文法を考えながらわかりやすく書くのが一番の近道かなと思います。
助詞も重要。
助詞間違ってたら拍子抜けですしね。
そのように、意外といろいろ考えながら書いてます!えっへん!
考えないで書ける人がうらやましいです……しょんぼり。

もしかしたらまた何か思いついて追記とか新たに近況ノート書くとかするかもしれませんが、今のところはこんな感じで考えております。

みなさまにはいつも助けていただいてばかりですね。
本当にありがとうございました。

5件のコメント

  • 私的には、透明感そのものの解釈がちょっとだけ違ってたような気もします💦

    明確に、はっきり、という意味合いも加味される感じでしょうかね。
    先程の私の魔改造例文は、雑味無く、澄んだ空気感の方だけ追い求めてしまってた様な気もします。

    いずれにしても、同じ要点を表す文章でここまで多様性が生まれるというのは、日本語の特権のような気がします。
    たぶん、十人いたら十通りの表現になりますよね。

    他国語で、ここまで情感豊かに表現できますかね?
    などと、ちょっと日本語を持ち上げてしまいましたけどw✨️

    平易な文体を使っているのにみずみずしさと情感が溢れてくる表現を見ると、ちょっと慄きますね。
    ※最近だと、『自動販売機まで歩く。』が、結構やばかった気がします。
  • ひょこっ。「ありがとうございます」さっ。
  • >天川さん
    あまりはっきりくっきり描写しなくても透明感というものを表現できるとは思うのですが、対象物をきっちり描写しないと思っているので、そういう意味で読み手の視界をクリアにさせる必要があるかなーとは思います。

    英語でも情感豊かに表現できます。
    例えば「The Eternal Moment」というE.M.Forsterの作品はまず「Imagine, if you can, ~」から始まるんです。
    「Imagine,」を和訳するなら命令形なので「想像して(しろ)」となるのですが、これだと情感に欠ける。
    なのでおそらく訳者は「想像してごらん」とか「想像してほしい」と訳すと思うのですが、何だかそれだと児童文学っぽくなる。
    私はこういう翻訳された文章はあまり好きではありません。
    (というか翻訳された文学自体あまり好きじゃないw)
    というわけで、英語にも英語のいいところがあります。
    たぶん日本語よりもリズムを取りやすいと思うし。
    日本語は確かに漢字だのひらがなだのいろいろな種類の文字を使えるので情感豊かな文章を作りやすいかもしれません。
    でも母音の数が少ないので、語尾かぶりや同じような言い方を使ってしまうなんてことが起こりやすいですね。
    そういう欠点もあるわけです。
    英語にも文学的な要素は多いので、あまり悪く言わないであげてください。
    なお、他の言語については知りませんww

    ぬりやさんのはヤバいですね。
    最近更により一層本気出し始めちゃってマジヤバ。
    あ、ご本人来てた!

    >ぬりや是々さん
    よよよようこそいらっしゃいましたあああ!!
    ごごごごゆっくりどおおぞおおおおお!!!
  • すみません、日本語以外知らない人間が知ったかぶりをしてしまいました💦
    謝罪いたします。
  • とんでもないです。
    こちらこそつらつらと書いてしまってすみませんでした。
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