前回の近況ノートに書きそびれていたことです。
https://kakuyomu.jp/works/16818093073805452885花は、咲う
重い現代ドラマにしたかった理由は、大多数の中に入りたくなかったから。
KACのお題「はなさないで」の王道って、恋愛かヒューマンドラマですよね。
で、温かみのあるやつが多そうじゃないですか。
それは避けたかったので、思い切り言葉遊びしました。
その言葉遊びの背景&舞台として選んだのが、売春島です。
ラブなしも、故意にです。
普通ラブにいくよねーというところを、あえて攻めたかった。
で、本当はもっと悲惨な状況を書こうと思っていたんですが、
いや待て、実は女の子たちそんなに悲壮感なかったんじゃ?
と思って調べてみたら、案の定ですよ。
ということで、日本のどこかの女の子たちを
1万文字という制限があるにもかかわらず、
性描写、暴力描写、残酷描写なしにもかかわらず、
まあまあリアルに書けたんじゃないかなぁと思ってます。
あ、フィクションですよ、フィクション。
私は1988年が舞台の「海風と桃」「神様の右手」「花は、咲う」
「彼女がそこに立つ理由」の主人公たちより年下ですが、
あの頃の横須賀のヤバい空気はよく覚えています。
バイト仲間の女子たちがよく売りに行ってたしね。
私はやっていませんでしたが、そういうのが身近だったんです。
「彼女がそこに立つ理由」(取り下げ中)に書いた、
女の子たちを指す「外人女」という蔑称は本当に使われていました。
普通に口に出してました。今考えると、何だかなぁと思います。
という感じでした。
私が書くものって、登場人物が自分を切り売りする話が多いんです。
何かすみません。
フィクションだからいいですよね?フィクションだからね!