第六回偽物川小説大賞にエントリーした作品の話をします。
『SOMETHING IN THE AIR』
https://kakuyomu.jp/works/16818023211715705760中学生の頃、授業中の暇つぶしによく学校支給のタブレット端末を触っていたのですが、学習用として設定されており大半のサイトに閲覧制限がかけられていました。そういった環境下でもアクセスが可能な数少ないサイトのひとつにGoogle翻訳があったため、教師の目を盗んで好きな歌詞やらを再翻訳し妙な文章を出力して遊んでいたのでした。その経験があるので機械翻訳の文体の再現をやろうと軽々しく考えましたが、実際やってみると思っていたより難しく、下限字数を満たすのもやっとでした。
土台には『名前がほしい』『黄昏の悪夢』『乱心ディスプレイ』『ジャポン大衆シャンソン史』あたりの清水義範作品からのうっすらとした影響があります。
『うみすを持つ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330666148918786タイトルが『ベニスに死す』みたいで気に入っています。
今回のお題を知って最初に思いついた話だったので、誰かと発想がかぶるのではないかと思って早めに書き上げようとしたのですが、まったく筆が進まずに最終日の提出となってしまいました。すみませんでした。
アンチナタリズムなり女性解放思想なり、自分に確固たる主義主張があればもっと芯のある話が書けたんだろうなという気がして、提出後にかなり反省しましたが、感想や講評などでたくさん嬉しいお言葉をいただき、紫陽花賞までいただけて感無量です。