第五回こむら川朗読小説大賞の講評が出たので、エントリーした作品の話をします。
『恐るべき女たち』
https://kakuyomu.jp/works/16817139556070096134タイトルはジャン・コクトーのパロディですが内容は全然関係ないです。語呂がいいのでつけました。感想ツイートなどでかなりこのタイトルに触れていただいてありがたく思っております。
ゆうくんのセリフの句読点のキモさは自分でも結構気に入っています。こういった頭のおかしい人の一人称小説はある程度文章が破綻していても成立するので楽なのですが、このあと普通の文章を書くときにも句読点が若干おかしくなるという弊害が出ました。
最初はカズキとあや羽の百合にしようとしていたものの途中で断念しました。ゆうくんがいる限り幸せにはならなさそうだからです。
ちなみに、本文内には出す必要がないと思ったので出さなかったのですが、ゆうくんは品川游吾(しながわゆうご)、あや羽は水元あや羽(みなもとあやは)、カズキは櫛木香月(くしきかづき)と名前も一応設定してあります。
度々出てくる虫について、これには暗喩などの言外の意味は特にありません。ゆうくんの目に見えているものをそのまま描写しているだけです。したがってラストシーンにも深い意味はなく、書いてあるとおりただ単にゆうくんはカズキに殴られて地面に倒れ虫が見えたというだけのことです。オチらしいオチのある話を書くのが苦手なのでこうなりました。
『有閑ムッシュと春の朝』
https://kakuyomu.jp/works/16817139556626585241これについては本文に書いてある以上に語りたいことはありません。わりと好評なようで嬉しいです。