7話と13話に書かせて頂きましたが、昭和40年代、50年代の非行少年少女には、家庭の経済的な貧困と、親が子供に対して教育の義務を放棄している事が原因と思われる家庭の子供達がおりました。そういう子供達が小学生の頃は、よく遊んでおりましたが、段々と成長するに連れ悪の道に入って行ってしまう幼馴染を見る事が辛く、最初のうちは、「そういうのは、ダメなんじゃないの?」と話も出来ましたが、どこかで一線を超えると私達幼馴染は勿論教師の意見も全く聞かなくなり、そちらへ進んでしまう事に何も出来ず、無力感を感じたのが中学生の頃でした。全てがそちらに行く訳ではなく、そんな状態からしっかりとした大人になった友人も居て、あの時人生の分岐点があったのだなと思ったものです。その事は私自信のトラウマとなり、その後も子供に接する時には、分岐点を間違わない事を第一に考えてしまう様になりました。