• ミステリー

短編「手のひらの上で」おわり

お久しぶりです。山田です。

本編第2部の執筆がだいぶ難航しており、気分転換に短編を書きました。今回のテーマは、第1部でストーリーが煩雑になってテーマがぼやけるかと思って切り落としてしまった、幸太郎と泉の出会い編でした。

今回お気に入りの泉涼子をとにかく活躍させたい一心で書いたので、ミステリとしての難易度は低めだったかなと思います。まだ読んでない方向けの情報ですが、第2節で真相の推論に必要な情報は一応全部提示されているので、推理してみて下さい。

皆さんは学生の頃、席替えは好きでしたか。私は幸太郎と同じく卑屈な陰の者だったのですが、社交性はそれなりにあったので、誰が隣に来るかというスリルが割と好きでした。あと普通の授業と違って集中しなくていいから気が楽で良かったですね。

あと、学生の頃、泉みたいに何故かいろんな人から相談事を受けていて、クラス中の人間関係に異常に詳しい人ってのが学年に1~2人はいたイメージがあります。ああいうのって(今回は出番のなかった峰岡紗雪がもってる能力とは別の意味で)天賦の才だなと思います。

ところで、作中に出てくる席替えの計算式ですが、以下のサイトを参考にしました。作中で幸太郎が使っている発想(私が考えたもの)は6×7の席配置のみにしか使えないやつですが、このサイトでは違う発想で隣の席になる組み合わせを考えて、式を一般化していました(n人の教室、縦k列、横l列の配置の時、前後左右で隣になる確率Pは、P=2*(2n-k-l)/n(n-1))。私は数学はあまり得意じゃないので、こういうの思いつく人は本当にすごいなと思います。面白かったのでぜひ読んでみてほしいです。
https://cupuasu.club/probably-love/

短編「手のひらの上で」は以下から読めます。
https://kakuyomu.jp/works/16817139556528021893

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