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『奴隷くん』の奴隷制度の解説など




いつも★や♡、あたたかいコメントをありがとうございます!

コメントでアウルの今の状態について、お声をいただきました。


この機会に、アウルの現状について、そしてこの世界(といいますかミドレシア国内)での奴隷制度についての設定について今一度、お話ししたいと思います。

アウル視点で話を進めていたり、作者の描写が足りず説明不足になっていたりと、至らぬ点が多く申し訳ないです。力が欲しいです。

かなりフワッとしている部分、矛盾点やツッコミどころもあるかと思いますが、ご容赦いただければ幸いです。

かなり長くなってしまいました。



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アウルの現在の状態について。

現在は違法奴隷ではありません。

サンサの街でカトレ商会にいたときは違法奴隷でした。(契約した年齢、契約内容が違法でした。)

カトレ商会から奴隷商に移された時点で、違法な契約は解除され、いったん自由の身となります。

その後、孤児院に行くか、このまま奴隷として自分を売り出すかの選択肢が与えられ、アウルは奴隷を選択しました。(この時点で年齢は合法です。)

奴隷は、『食うに困って自分から奴隷になるパターン』と、『借金をして奴隷になるパターン』があり、アウルは前者とみなされます。一緒に助けられた他の奴隷たちもそうです。(他にも戦争捕虜や犯罪奴隷などがいますが、ここでは省略します。)

『借金奴隷』の場合は、借金を返すまで契約が続きます。

『自分から奴隷になった』場合、買われた金額に相当する年月働くか、主人が解放したいと望んだら契約は終了です。

どちらの場合でも、契約魔法は10年で切れるようになっています。10年の更新時まで契約が続いたら、主人と奴隷はお互いの意思を確認して契約を続けるか打ち切るか決定します。

どんな場合でも、2年間は安易に解放できません。これは転売防止などのためです。特別な事情があれば別です。(特例:2年以内に借金を返し終えた、国際法の違反、奴隷の体調悪化、などなど)

4話でも軽く触れていますが、この国においては、だいたいこのような契約となっています。

ですので、アウルの場合、何もなければ2年間は奴隷契約が続行、その後は主人が望めば解放、10年後には確実に契約が一旦終了、ということになります。


主人によって衣食住を与えられている奴隷は、急に契約解除されて放り出されては立ち行かなくなりますから、奴隷解放には慎重になると思われます。

アウルの場合、奴隷から解放されても住み込みで雇い人としてパーティーの拠点で働くこともできますし、冒険者として自活する道も、その他の道もあります。

ただ、アウルは契約によって主人のハルクとだけ話すことができる特殊例ですので、奴隷契約がメリットになっています。

今後どうしていくのかは、彼ら次第となります。


こういった要素を、うまく話の中に取り入れていけたら良いのですが、なにぶん作者の描写力が未熟なためこのような形での説明となりました。


長い乱文となりましたが、ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

今後とも『奴隷くん』をゆるく見守っていただけましたら、嬉しいです。




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以下は余談です。


なぜ奴隷が9歳からOKなのか。

それは強制力を持つ契約魔法に耐えられるのが、8〜9歳頃からだと考えられているからです。

今後の展開に関わりますので詳しい解説は難しいのですが、『精神』っぽい部分が安定するのが8〜9歳で、それまでに強い契約魔法を掛けられると『精神』の部分が壊れやすくなる……と考えられているからです。

『契約魔法』について。

アウルたちのいる国ミドレシアにおいては、奴隷契約に際して用いられる契約魔法については使用者が限定されています。けっこう厳しい審査等があるようですから、奴隷商になるのはかなり大変です。

今後、もしかしたら契約魔法を専門にした『契約書士』のような役職が登場するかもしれません。今のところ未定ですが。


ちなみに、悪名高いカスマニアでの『奴隷』は、こうした雇用形態の一種のような形ではなく、『奴隷』と聞いて連想するようなタイプの違法な契約が飛び交っています。わりと絶望的です。

カスマニア以外でも、裏社会では違法契約がありそうです。


国際法が関係してくるのは、『奴隷への虐待』などの扱いや人権に関わる部分です。それと武器所持など。ですので、加盟国であっても国によっては契約年数や契約内容などは異なっているかもしれません。



以上、余談でした

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