ゆーにゃん

　高校入学祝いの旅行の帰りに交通事故に遭い怪我を負い、一年遅れで高校生となった逢真夏目。しかし、彼は事故の記憶を奥深くに封じ忘れていた。 　あの時、大切な人を護りたいと神に願い…

　西暦二〇二☓年、現在。 　三十年前、首都の地下に広大な街が生まれた。 　それは、神を信じるしかない光景。神々の悪戯で創られた地下街は、まるで創作物のゲームそのものだった。 　…

少年の手の中にある日記は、彼が夢を見そして描いたものが現実になる不思議な本だった。 少年は、真夜中に人知れず走る列車の夢を見て日記に黒い列車を描く。それは、死んだ者の魂をあの世へ…

黒一色の列車は、真夜中に人知れず走る。 知ることができるのは、ある条件を満たした者のみ。 その列車が向かう場所は――

ずっと推していたアイドルが怪我をしたというニュースが飛び込んできた。アイドル生命の危機とまで。彼女の笑顔をいつまでも見たくて僕は――。

この世にヒーローなんていない。いるなら、なぜ助けてくれないんだ……。

小学生の頃、叔父からハムスターを飼ってみないかと提案され迎え入れた。 小さくてモフモフで可愛い新たな家族。種を口一杯に頬張る姿も、手の平に乗せると温かくて撫でるとふわふわの毛が気…

その焼き鳥屋は、来店する全ての客の話をなんでも聞きながら焼き鳥を出してくれる。 今日も、何かを抱えたお客の話を聞くようです。

この先、年老いて推し活ができなくとも今まで推してきたものを好きであり続けたい。

最恐心霊スポットと呼ばれる場所に訪れたことが間違いだった。 取り返しのつかない事態に。もう後には戻れない、いや帰ることはできない。

誰もが知る、コックリさんやエンジェルさんとは別に新たに生まれた降霊術があった。 その名は『おいでませ、鬼神さま』。 ネットで噂になり、呪いたい相手を必ず殺してくれるなどと言われ、…

食費や削れるところは削り本日も推しのガチャ、イベント、育成のためにお金を溶かす。

理由も何も分からないが、一日の半分が猫になる呪いを受けてしまったオレこと白石玄(しらいしくろ)。 そして、猫になったことを切っ掛けに動画投稿を始めようと言い出した姉。 猫になった…

　大切な人がいた――。 　この日常がいつまでも続くと思っていた。だが、それは唐突に終わりを告げる。 　目の前で、大切な姉が虐めを理由に自殺をしてしまった。 　学校、教育委員会に虐…