「ガーディアンズガーデン」は19年前に書いた同名の小説のリメイクです。
今見返すとひどいひどい……。あの頃は高校生だったからな。
1から書き直すことにしました。
それはそれとして、リメイクにあたって一つの目標と掲げてるのが
「死亡フラグへのアンチテーゼ」です。
これ言いだすとちょっと創作論みたいになるんですが、
「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」
「オ…オレ…故郷に帰ったら学校行くよ」
「カリンガ、この戦争が終わったら俺の子供を産んでくれ」
死亡フラグって何のためにあるのか。そりゃアレですよ。
「今こんなキャラが死んだら悲しいな」読者にそう思わせるためのもんですよね。逆に言えば、今から死ぬキャラがまだそのレベルに達してないからブッ立てるんですよ。「こんなキャラが死んだら悲しい」のレベルまでぎゅんぎゅん急加速で引き上げてるわけです。
でもそれはちょっと露骨。「オイオイオイ、死ぬわアイツ」ってなるやないですか。
それじゃあ「はーい、今からぶっ殺しまーす」の予告と同じ。予告したら面白くない。
ゆっくり時間をかけて「こんなキャラが死んだら悲しいなあ」成分を育てて、常時MAX状態にしておいて、予告なしにぶち殺す。うん、これだ。
……なんて物騒なこと言いましたけど、本作では死人は出ません。あんまり出ません。
「こんなキャラが死んだら悲しいなあ」は「こんな世界が壊れたら悲しいなあ」にも通じるものがありますよね。
とりあえず勇者だの魔王だのを出して、「はい、世界が危ないので守ってください」とか言われても、そんな世界何の愛着もわかないじゃないですか。
だから、「こんな世界がなくなったら嫌だなぁ」成分をじっくり育てていく。
それもまた死亡フラグへのアンチテーゼになるのかな、なんて思っています。