「という訳で、今日はゲストにキー〇ン山田さんが来てくれてますー。あれ?おらんぞ?」
(わたしはここにいる。こんなことだからいつまでもオナニーばっかりなのである)
「あれ!?声だけ聞こえる!!すげえ!!」
(わたしはいつもこんなんである)
「うわー!ほんまもんの『まる子』みたいやー!!」
(だからほんものである)
「ほかは何やってますのー?」
(え?いやいや、けっこーやってるで。『TVタックル』とか…)
「あとは?」
(いやいや!『ベルサイユのばら』のアラン・ド・ソワソンとか!『ミスター味っ子』のウェッキーひとしとか!)
「え!『ベルばら』のアラン!ウェッキーひとし!すごいですやん!!で、あとは?」
(いやいやいや!!いっぱいやってますから!!『魁!男塾』の男爵ディーノ!『ぼのぼの』のフェネックギツネのお父さんとか!)
「へー、結構出てますねー。でも『まる子』のイメージ強いですからねー」
(ちょっと、煙草すってええ?ぷかー。あれな。もうあの仕事断ろうと思ってんねん)
「え?なんでですか?!すげえメジャーになったじゃないですか?」
(どいつもこいつもわしのことを『まる子』の人、『まる子』の人って。わしゃもっとやっとるっちゅーに!!)
「大変ですねー」
(ほかになんか聞きたいことある?)
「今日はどうもありがとうございましたー」
(え、わし、結構忙しいで…。今なら何でも答えるけど…)
「いや、お疲れさまでした。今日はありがとうございました」
(………そうなの?)
「ノーギャラでありがとうございましたー」
(いやいやいや!!話ちがうー!!)
*この物語はフィクションであり、実際の…