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備忘録15(ライナーノーツ的な 2021年12月)

12月の作品メモ。
興味のある人はいないと思うが、あとから自分で「あん時そんなこと考えてたのかー」と思い返すのは割と楽しいものだ。

【雪下出麦-ゆきわたりてむぎいづる-】#5~8
書き始めは割とスラスラ書き進んでいたのだが、中盤以降のところ(#5の途中~#7のあたり)でパタッと手が止まってしまった。止まった理由は例によって展開に迷いが出たせい。
途中の展開と結末はいくつかのパターンを考えてはいたのだが、どうもどれを選んでも弱い気がしてきて、グズグズしてるうちに元々出そうとしていた自主企画の期間も過ぎ、季節も冬が終わってしまったため、急いで書くこともないかと一旦諦めた。
その後、断続的に書いてはいたがなぜか結末の方が先に決まり、先に最終話を書いてしまった。
そこから「さて、この二人は再会から結末までの間に何があったのだろう」と考えてみたのだが、やっぱりしっくりくる展開が思いつかない。
いや、しっくりくるというよりは、物語的に盛り上がる展開が、というべきか。
そうしてる間に夏になってしまったのだが、ある時ふと「何か無理やり盛り上げようとする必要もなくね?」という気がしてきた。
この話は奇跡やスピリチュアルなものとは無縁であるし、人生というのは結果としてみてみれば大きなことでも、過程をみると意外と地味だったりすることもあるものだし。(例:結婚は大きなイベントだが、そこにたどり着くまでに誰もがドラマみたいな展開の恋愛をするわけではない)
なので、二人が再会してからの部分は物語としては地味なのを承知で書いた。
そういう話を書ける技量があるかは甚だ怪しいところではあるが、書いておくべきだという想いもあり、何とか完結できたものである。

【川崎さん】
ホラーではあるが怪異などは登場せず、よく考えてみるとなんか気持ち悪い話……みたいなものを書いてみたもの。なので話は地味だ。
細部の説明も意図的に省いたので、読む人によっては「なにこれ」と思われるかもしれない。
今年最後の作品がこういうのってどうなの?と自分でも思わなくはないが、なんか病んでるのだろうか。

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