江戸で人気の筆屋では、筆を買うと看板娘がその場で穂先をなめてくれたらしいです。穂先についた紅で試し書きをしたりして。あざといというか、際どいサービスですね。
岡本綺堂の半七捕物帳「筆屋の娘」でも同様のエピソードが紹介されています。江戸の男たちが喜んで買い求める様が目に浮かびますね。
「魔筆師アルクと厄災の書」第16話「コトカと初めての魔筆」を今朝公開しました。コトカがアルクの魔筆を初めて使う場面は、この江戸の筆屋をちょっと思い浮かべながら書きました。アルクもドキドキしたと思います。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859069894136