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三人称って、難しい

三人称って、難しいですね。
先ほど、「魔筆師アルクと厄災の書」最新9話を公開したのですが(宣伝)https://kakuyomu.jp/works/16816927859069894136

ここに来て、ようやく三人称のリズムがつかめてきました。今更なのですが、やっぱり書き方のルールって大切ですよね……

以下に、覚書も兼ねてダラダラと書きます(長文失礼。読み飛ばしてください)

もう一つの拙作「時計じかけのグリモワール」は完全一人称で、視点交代が全くない小説です。だから一人称に慣れすぎて、最初のうちは、三人称に苦労しました。

しかも、「魔筆師アルク」は三人称と言いながら、場面ごとに視点人物がほぼ定まっていて、地の文に一人称っぽい表現を入れているのです(いわゆる自由間接話法です)。その匙加減が難しい。

だんだんゴチャゴチャになってきたという不安が高まり、公開後にリライトして、視点人物は主人公の二人、アルクとコトカに絞ることにしました。

つまり、アルクとコトカのどちらかがいない場面は書かない、というルールを定めました。(リライト前はリネア視点も入っていたのですが、書き直しました。また第9話までに館長や司書の視点も入れる予定でしたが、辞めました)。

それから、丸ガッコでモノローグを入れていますが、これを使えるのはアルクのみに決めました。(コトカの丸ガッコモノローグもあったのですが、全て削って、地の文やカッコに改めました)

わたしはやっぱり、一人称が好きで、書きやすいです。じゃあなぜ「魔筆師アルク」を三人称にしたかというと、アルクとコトカのダブル主人公だからですね。

少年と少女。作り手と使い手。努力と天才。平民と貴族——。この対照的な二人を等分に描きたかったので、三人称を選びました。本当はコトカも丸ガッコモノローグを入れたいのですが、読みにくくなりそうだったので諦めます。

そんなことをあれこれ考えながら書いています。また書き進みながら、ルールを軌道修正するかもしれません。

引き続きどうぞよろしくお願いします。

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