時間があったので、立て続けにWETSの続きをアップしました。
見ればわかると思いますが、このタイトル『世界の中心で』は泣けるラブストーリーのベーシックとなった『世界の中心で、愛を叫ぶ』から、引用しています。世界の中心で愛を叫ぶは、僕が青春時代に読み、唯一ハードカバーで残っている本です。一度自暴自棄になり、本当に残しておきたい、絶対に捨てられない本以外を、すべて売ってしまった時に、残っていた一冊です。映画化とドラマ化もされ、「助けてください」とサクがアキを抱え、空港で泣き叫ぶシーンは、30代の人なら皆が見ているのではないかと思います。その中で、オーストラリアのエアーズロックが登場してきます。本の内容も、もちろんですが、そこでのサクのアキへの愛の表現に、深く心を打たれました。その印象(衝撃)がいつまでも残っていたからか、その時の光景が=美しいものとして、自分の中に残り、自分が美しいものを表現する時にそれはまた=で繋がりました。
※ややネタバレ↓
性別のないアンドロイドのキマリとソマリがエアーズロックに行った時、結果踊り狂いました(笑)。二人がなぜ踊ったのかは僕にも分かりません。でも、そうせざるを得なかった理由が、二人にはあったんでしょう。この話を書いて、姉に見せた時、今度はCDを見つけて音楽を聴いてみるのは?とアドバイスをもらい、それいいねぇと思っていたら、その時、放送が始まっていた『少女終末旅行』で、音楽、果てはラジオまで登場してきたではありませんか。危なかった。命拾いをした。
僕は表現が違っていれば、同じテーマのものを書いてもいいと思っています。でもそれは先駆者からしたら、もしかしたら邪魔なのかも知れません。でもまぁ、僕はまだ職業として本を書いているわけでもないし、その辺りは出たとこ勝負だと思っています。それに、同じ人間が二人としていないのだから、憧れはあっても目指すゴール地点は違うと思います。オリジナルを超えてしまえるように努力して、次はどこへ行こうかな。