近況のーと 更新です!9/28に78-84話分まで投稿したしたつもりでしたが、更新されていなかったことに築いて愕然とする10/5。なので、78-84話の近況のーとを思い出しながら記載し、今回はあわせて2週分になっております。
78話
坊丸のやけどの状態は熱傷深度でいうと浅達性Ⅱ度がほとんどです。
坊丸の治療は概ね現在の熱唱治療のスタンダードに則っております。日本創傷外科学会のやけどに関するHPを参考に記載しております。
濃姫様の誘導尋問に引っかかる坊丸。戦国時代の当主と結婚する方の知性を表現するためにこの様になりました。しかも、帰蝶様はあの「蝮」の斎藤道三の娘なのでそれなりに仕込まれていると考えてこのようなやり取りになっております。
帰蝶様、濃姫様の二通りの表記が混ざりますが、意図的に表記揺れをしております。
79話
本作のお市様、お市の方様は、浅井長政との肖像画をベースに銀ガ鉄道9◯9の☓ーテルを混ぜて、天使級10589号さんが眉目秀麗な美女として生成した感じになっております。
「雑兵物語」では馬糞を傷の治療に用いる様子が記録されております。また「葉隠」には甘利虎泰の一族、甘利信忠が部下が刀傷に馬糞を用いる治療を拒否した際に、教え諭す話があるとか。
80話
坊丸の中の人は、社会人を数年しかしていない設定なので、自分主体で接待とかしたことがない設定です。
そして、叔母とはいわせず、「ねえね」と言い張るお市の方様。
81話
濃姫様、生駒吉乃様、お犬の方様、お市の方様で四姫揃い踏み。
既婚者なので濃姫様と生駒吉乃様は姫じゃないじゃないかというツッコミは却下です。
四人の姫を頑張って描写しました。ちなみに生駒吉乃様だけ、側室なので微妙にシンプルなお衣装なのがポイント。
そして、血縁上の正式名称である「伯母さま」「叔母さま」と言わせない、女性の圧。80話で奇妙丸様に向かってお市の方様が「ねえね」と言っていたのが伏線でした。
ガンダ△シリーズでニュータイプがお互いを知覚した時に感じた際の表現で出てくることの多い、プレッシャーですが、四人の姫様達も「オバサン」と言われたく無くて自然に発しています。怖い怖い。
82話
投扇興は江戸時代には庶民も遊んでいた遊具。現在はお座敷遊びとして有名です。
83話
金創膏は金創医という戦場外科医の方々が使った軟膏の一種。刀傷に対して使用したらしいです。7-8種の漢方薬が練り込まれた膏薬だそうです。
84話
十四代で有名な山形県の高木酒造さんの「十四代 蘭引酒」は現実のあるお酒。ただし、現在はプレミアが付いて大変高額担っております。
アランビック蒸留器は本当にあります。古典的な蒸留器です。
85話
72話で登場した早合のうち竹を用いたものを作ろうとする坊丸くん。
ここまで読んでいただいた方々なら御存知の通り、本作品はいきなり「製品を思いつきました」からの即「製品ができました!」とはなりません。
坊丸くんたちが製品を作るために四苦八苦したり、試行錯誤する感じも楽しんでください。
86話
ここで再登場してきました「千歯扱き」。駄目だしされた理由をきちんと考えて、傾向と対策する坊丸くん。そして、後家さんを軍需産業の労働力に取り込もうとする坊丸くん。脱穀を行っていた後家さんたち、すなわち家庭内手工業、農村内手工業の段階から、一気に工場制手工業に変更してしまうと大きな社会システムの変更を全く意識しないで提案する坊丸くん。しかも、原材料の収集と原材料から加工品制作を分業性も社会システムとして導入にしてしまおうという野心的試み。
87話
タイトルが一番ネタという回。「打ち上げ花火、下からみるか?横から見るか?」を踏まえてのこのタイトル。
消毒用アルコールは原則70%以上が推奨。コロナ禍でアルコールが手にないらないときは60%台でもOKとされていました。
88話
まさかの男4名での投扇興。製品制作のためとはいえ、男むさい投扇興をやる羽目に。88話の男むさい投扇興と82話の姫様たちの投扇興を比較してほしくて記載。
89話
みんなの意見を面白ければ採用していくのが坊丸率いるチーム坊丸のいい点であり悪い点。こうして、皆さんが知るあの品々と微妙に違うものが出来上がっていくのがこの世界線。よくある「なろう小説系」の『「製品を思いつきました」からの即「製品ができました!」』どころか、微妙に違う品が出来上がっていく過程もお楽しみください。
「ミステリ」の形を取りながら「ミステリ」の枠や様式を破壊したり乗り越えている「アンチミステリ」作品群になぞらえて「アンチなろう小説」と名乗ってみようかしら?と思う今日この頃。
90話
あまり元ネタなどがない回。この時代は絵師が使うのは岩絵具がメインです。鉱物系の染料なので色を揃えるとメチャクチャ高価になります。
91話
加藤さんの諱は「清忠」です。皆さんおわかりと思いますが「加藤清正」のお父さん。
お忘れかもしれませんが、加藤さんと中村文荷斎さんは「中村」生まれの幼馴染の設定。文荷斎さん的には主君の信長公に紹介して売り込みたい気持ちがあるわけです。なので、加藤さんのプロフィールを代理で紹介するくらい流暢にこなして見せるわけです。
そして、実は1話分遅れてになるんですが、プレゼンの準備をしていたのは実は坊丸だけでなかったというお話。
★ ★ ★
元ネタ紹介、蘊蓄、雑学、ちょっとした裏設定をつらつらと書いていく週刊近況のーとですが、第4回分、いかがだったでしょうか。
告知していた通り、次回からはサポーター限定になります。ご了承ください。