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脱衣表現のこだわり(R15)

私の書く小説では、えっちなシーンでは脱衣の描写にかなりこだわっています。

先ほど、ある方の近況ノートでAI小説についての話をして思い出したのですが。脱衣シーンをAIに書かせたときに頻出する(そして私の嫌いな)表現で、「〇〇を(脱いで)床に落とした」というのがあります。

これ、変ですよね? リアルでは、まともな女性は好きな男性の前で、服を床に脱ぎ散らかしたりなんかしません。部屋で服を脱いだあとは、ベッドや椅子などの上に(軽く畳んで)置くものです。
男性の立場では、脱がせた服を床に散らかしたりするのは、とんでもなくマナー違反です。百年の恋も冷めます。

もちろんシチュエーションによっては衝動的に脱ぎ散らかすこともあるでしょうが(実際に私も、理由をつけた上でそういうシーンを書いたことがあります)、お互いを慈しみながら静かに進行するラブシーンで、服を粗雑に扱われたら興ざめも甚だしいところです。

最近ちょっと読んだ漫画で、女性がプライベートなヌードモデルとして男性の前で服を脱ぐシーンがありました。そこまでは良いのですが、あろうことか脱いだ服をそのまま床に散らしたのです。この描写で一気に冷めました。

フィクションとはいえ、血の通った人間が見たいのです。女性が(恥じらいながら)肌を晒すというシーンを官能的にするには、その女性の立ち振舞にリアリティが必要です。
神は細部に宿ると言います。服の脱ぎ方というのは些細な要素かも知れませんが、エロスを追求するのであれば、決して雑に書いてほしくはない要素だと思っています。

2件のコメント

  • なるほど・・・(語彙力がクソ無くてすみません)
  • 卑近な例ですが、AVとかでもよく観察すると、女性は脱いだ服を粗雑に扱わないんですよね。ほとんど無意識のように裏表を直したりします。
    「脱ぎ散らかせ」と演技指導しない限り、それが女性のデフォルトなんだと思います。
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