書き始めては凡そ一年。
ああでもないこうでもない、表現が見つからずに散歩に出たり、辞書を眺めてみたり、頭を抱える楽しさと脳内に芽吹く想像の新芽が成長する満足感を多く感じれた執筆作業。
所謂、現地モノの異世界転移作品を編んでみたいと思い立ち、どういう主人公に、どんなお相手を、などと考えてつつ書いては消してを繰り返し、広げた翼を収めることが叶いました。
初期では竜人の女の子が人間しかいない世界に旅立つ話だったのですが、紆余曲折あり翼人の主人公と竜人のお相手に着地して、…と様々思い出すことが出来ます。
本作の主題は『帰路』。迷い込んでしまった者が元いた場所へと帰還し、また新たな道を進んでいくための足掛かりを描きました。
いやぁ、やはり創作は終わった瞬間の達成感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
脳内にぱちりと芽吹く新芽はまだまだ尽きないので、次の作品も目に入ったら触れていただければ幸いです。
野干かん。