なんとなく、そう、なんとなく参加しちゃった『KAC2022』でした。
最初のお題は、「二刀流」。はぁ、とそんなお題で何が書けるのか——で、思いついちゃったのが『喫茶グレイビー』だったのです。
私の変人ぶりをご存知の方は半眼でしょうけど、書いた文字数はきっちり4,000文字。これでカチッとスイッチ入っちゃったわけ。ほら、もう縛りが3つ。
連作短編、文字数、お題。次のお題がたとえ『推し活』なんてこれまで無縁なワードだったとしても、「書くぜ!」となっちゃったわけです。
のほほんと書いてきた私が締切に追われる日々。年度末のクソ忙しい時に、そして個人的にクソ忙しい用事を詰めちゃった後に、締切に追われる。売れっ子作家でもなく、我が縛りのせいで!
そりゃもう魂が擦り傷だらけですよ。推敲もろくにできず、一度寝かしてから後で読み直してというのをやりたいのに時間がない。思うようにできない歯痒さと苛立ちと辛さ。
でもね、悪いことばかりじゃなかった。
このKACを機に「はじめまして」とご挨拶をさせて頂いた方、なんとなくフォローしてたけど改めてじっくりお話を読ませて頂いた方、がんばろと声をかけてくださった方、なんらかの形で私のお話に評価を、そしてご意見をくださった方。
たくさん出会いがありました。その人がどんな人かは知りません。ただ、お話を書くという共通点があるだけです。なのに、なんでこんなに身近に感じちゃうんでしょうね。
小説のある日々——睡眠時間待ちを削って、大好きなお酒を「とりあえず投稿しなきゃ」って後回しにしちゃう自分。
なんか、この3月は最短だったなぁ。それも圧縮パックしたように、新鮮かつ濃厚。気がついたら、味しみしみ。すごく長くなりましたが、要するに、このイベントに参加してよかったなと思っています。
最後になりましたが、【 喫茶グレイビー 】にお付き合い下さったみなさま、お題に連作短編で挑んだ同志の方々、私の愚痴を聞いてくださった方、そして無茶振りなお題をぶっ込んでくれた運営のみなさま、ありがとうございました!