久方に押す白鍵に指はつり
踊るNoire 目のみぞ追ふ
まだいくらか譜面を読むことは出来るけれど、もう指がついてきません。
学生のころまでは、習っていたのですけどね~
ちょっと補足するとフランス語の「noire」には四分音符という意味があるそうです。
前に住んでいた町では、音楽サロン的なカフェなんかありまして、たまに足を運んでいました。
ピアニストが目の前にいるような会場です。
ペダルのタイミングまで見えて、もう弾けもしないというのに興味を向けていました。
ある演奏会のトークタイムで、ピアニストが言った言葉。
「私は一度もピアノを嫌いになったことがない」
すっごい自慢!
ご本人もこのことを自慢に思っていると穏やかに話されていました。
その時、私は「音大なんか目指さなくてよかった」と本気で思いましたね。
高校時代を思い出して、
仮に自分が音大を受験出来たとして、地方の私立大学が関の山でしたし、
それ以上に経済的な事もありました。
それで嫌になってやめちゃった経緯があったので、私には大きな衝撃でした。
十年以上も続けていれば、どこかで分かるんです。
自分の限界ってものがw
そもそも、これらは自分を慰めるための言い訳でしかなかったと、気付かされたわけですよ。
自然と続けられてきたピアニストへの敬意も沸いてきたものです。
後で、握手してもらうと、とても柔らかくて素敵な手をしていました。
久しぶりにピアノを弾いて、思い出した話です。
ピアノも長く調律をしていないので、随分と音の調子が外れています。
文章を書こうとして、描ききれない。まるで今の私みたいだなぁ~
エッセイに上げても良かったのですが……
ただ一過性の感傷に浸っていますよと言いたいだけの近況でした。