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いちご農家に勤めて(7)

こちらの写真、実が黄味がかっているのがお分かりだろうか。
これはスリップスという害虫にやられたいちごで規格品としてはほとんど販売していない。見た目が悪くほとんどの消費者が手を伸ばさないからだ。だがじつはスリップスにやられたいちごは食べても問題ないうえに固くて甘い。

この時期になるとコンテナの三分の一くらいはスリップスということもざらでその度に規格外の加工用として大容量で販売するのだが、パック詰めする側としては邪魔になり非常にやりにくい。出来るだけ高値で取引される規格品を作りたいからだ。

今日もスリップスばかりのコンテナに当たってしまった。困り果てたわたしは出来るだけこっそ〜りスリップスを規格品としてパック詰めする。


「うん、出来た!」
「スリップスばっかりやね」


間髪入れず先輩のつっこみが入る。やめとけということだ。
困ったわたしは一応売り物になる規格外の加工用にスリップスを放り込む。勿体無いもんね、ぜーんぶ入れてやったし。


「これは捨てろうやー笑」


わたしの入れたスリップスは先輩に回収されてゴミ箱行きとなった。どんだけ酷いの詰めてたんだ!! ええ、もちろん加工用として販売する気でしたよ。

職場の人にも大体いわれる。


「奥森さん結構攻めるね」
「大胆やねん」


……パック詰めにも性格って出るようです。

3件のコメント

  • 実験でウイルスに罹ったイチゴが自然光グロースキャビネットに一鉢だけあった。ペチャラットさんは、水撒きを一切しない。大学のあちらこちらに植物があり、水撒きをするとなると、太るなんてあり得ない位だ。お正月だって後輩がいても我々も水撒きを分担していたが、イチゴは滅多に観察していなかったらしく、見つけたペチャラットさんが騒いでいた。皆やっていたけどな。杜撰はよろしくないね。高蛋白で食べられるとか、別の◆が話していたけど、食べたらなくならないか?まあ、そんなこんなで、うわっ地震です!
  • 気持ち悪い揺れ方していました。ごめんごめん。まあ、人のせいにしないでいる方が誠実だとそのとき思いました。秋田のお義母さんは、傷んだ所を包丁で取って、私にお皿に個別にしてと頼んだんですね。私は傷んだのを均等にしてのですが、お義母さんは、やり直して一皿にまとめ、自分のにしていました。分かち合わないのかと思いました。お義父さんは、イチゴ栽培やりたかったけど、地域が煩いようです。奥森さんは、いつか、別の作業もなさるのでしょうか?パック詰め、お疲れ様です。_(._.)_💐
  • いすみさん、こんばんは♪
    ペチャラットさんてどなたですか? ネズミさんかな🐀
    いちごは病気が多いので要注意ですね。灰かびとかうどん粉とかスリップスとかダニとか。シーズン中は経営者もだいぶ頭を悩ませていました。
    お義母さまとは構想が違いましたか。同じ環境で生活してないと文化の違いもありますよね。
    お義父さまはいちご栽培をやりたかったのですね。周りに何かいわれるのかしら? 聞いた話ではずいぶん儲かるそうですよ(従業員には還元なしですけどね苦笑)
    今は収穫とパック詰めと終わってきた株の刈り取りをやってますよ。冬場は株の手入れをしておりました。消毒や蜂管理は社員さんのお仕事ですね。
    今日の刈り取りも曇りなのに汗だくでした💦
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