• 異世界ファンタジー

どれだけ幸せなことだったか

お恥ずかしながら、久し振りの投稿となってしまいました。

さて、本日は一つだけお知らせがあって参りました。



本来はもっと前に書いておかなければならなかった事なのですが、「遥かなるクリスタル」の投稿を無期限の休止とさせて頂きます。



昨年の秋ごろからスタートした本作は毎話3000字以上というボリュームながらも多くの読者様に読んで頂けることができました。

その自作を選んでいただいた200人を超える小説のフォロワー様には、寄せて頂いた期待を裏切る結果となってしまい申し訳ありません。



始めた当初からは考えられない40万字以上の本作は物語の構想ではまだほんの四割程で、これからというところで未完の判断を取らせていただくこととなりました。

その理由をお話する為に、戻って参りました。



前回の近況ノートにも書かせていただきましたが、新型コロナウイルスの影響により私の生活環境は一変しました。

以前は毎日三時間以上も趣味である執筆に力を入れていたのですが、二か月程自分の将来や今後を考えるととても趣味に時間を使える状況ではなくなってしまったのです。

しかしその度にいつも最新話まで追っていただいていた読者様が更新を確認しに来てくださったのでしょう、どんどんと増えていくPVやフォロワー数に更新できない自分へのもどかしさや、自らが創り出した物語への向き合いきれなさに心を削られる様な期間でした。

そしてやっと世の中が落ち着きを取り戻した近頃、これでやっと趣味に戻れると思っていました。



ただ、その認識が甘かったのです。



物語の続きを書こうと最新話のページを開いた時、そこにはまるで別人の文章がありました。

もしかしたらこれは、半年前に書いた昔の話などを見返す時にはよくあることなのかもしれません。

でも自分はずっと考え続けていた筈の話を進めようとしても、タイピングの手が進むことは一日中ありませんでした。



それは何故か。



この二か月以上の劇的な変化を遂げた世の中を生きていく内に自分も変わってしまったのか、また自分を擦り減らし続けた期間の間に作品を書くことも怖くなってしまったのか。

ただ一つ確信を持っていることは、「もう、しばらくは書けないな」という単純な答えが自分の中にあることです。

この先「遥かなるクリスタル」を更新することがあるのかはわかりません。

でもきっと、それは数日程度では変わる事はないでしょう。

もしこの先も小説を書くという趣味を続けるのかもわかりません。



ただ一つ言えることとして。

「遥かなるクリスタル」の投稿を初めてから、何のためらいもなく自分の世界を創る趣味に没頭できた期間は幸せそのものでした。

例えコロナウイルスで生活や価値観を変えられても、それは変わりません。

将来への必要な時間など考えることもなく、ただただ何十万字という小説書き続けられたその時間はとても幸せでした。

だからこそ、全ての作者様を尊敬します。

また何万もの小説の中から自作を選んでいただき、その貴重な時間を使っていただいた読者様には最大限の感謝と、心からの謝罪を。



一先ずの挨拶として、「遥かなるクリスタル」を応援して頂きありがとうございました。

1件のコメント

  • ハクさま

    最近、読み返させていただいておりました。

    思い返せば、当時、PV数もフォロワー数も私より圧倒的で、そして、なにより、息をつかせぬ物語の展開にものすごいエネルギーを感じて、魅了され、自分の作品そっちのけで読み耽って「こんな作品がカクヨムにあるのか……この作家さんみたいに、面白い作品をつくっていきたい」と思うようになってから、ずっと背中を追わせてもらっておりました。

    そして今も、それに変わりはありません。

    安易なテンプレに頼らず、独創路線を進む姿勢は、ハクさまから教わった。

    ハクさまがいなければ、私も途中から自分の作りたい創作を諦め、皆に読まれるためだけの物語をこしらえることをしていたと思います。

    ハクさま、今はごゆっくり、お休みくださいませ。


    またいつか、創作意欲の、大波が、押し寄せてくる、時が来るまで……!
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