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『地下ドルマスター李牧』についての補足&解説①

『地下ドルマスター李牧』の本編に書いてた解説&補足があまりにも長すぎたので、こちらに移すことにしました。
 こちらがその作品です。

『地下ドルマスター李牧 ~天才軍師李牧、2016年アイドル戦国時代ど真ん中の地下アイドルに転生する。なお4年以内にアイドル界を天下統一できなかった場合、趙が滅亡する模様~』
https://kakuyomu.jp/works/16818023213236186956

 そして、以下が2話と3話に書いてあった解説&補足になります。


 【|拱手《きょうしゅ》について】
 片手をグー。
 もう片方の手をパーで、反対側のグーを包むようにする挨拶です。
 |拱手《きょうしゅ》には以下のような種類があるそうです。

 【|長揖《ちょうゆう》】
 額の位置まで手を掲げてする|拱手《きょうしゅ》。
 90度以上のお辞儀もセットになっているそうです。
 中国の大河ドラマで皇帝なんかの前で部下たちがよくやってるあれですね。
 3話で李牧がヨーコのお辞儀を見て思い出したのもこの長揖です。

 【|天揖《てんゆう》】
 冠婚葬祭の時などにする|拱手《きょうしゅ》。
 お辞儀の角度は60度。

 【|時揖《じゆう》】
 友達同士でする礼。
 これは両手グーで、胸の前から押し出しながらするやつ。
 お辞儀の角度は30度。

 【|土揖《どゆう》】
 目上の人が立場の低い人に対して行う礼。
 両手パーで胸の前、やや下あたりでお辞儀は30度。
 中華ドラマだと太子なんかがやってるイメージ。

 【文武拳】
 武人が試合前に行う|拱手《きょうしゅ》。
 別名「|抱拳礼《ほうけんれい》」で合ってる……はず、多分。
 拳の握り方や向き、パーの角度なんかがより武道っぽい感じのやつ……なはずです、多分。
 少林寺モノとかでよく見るタイプの|拱手《きょうしゅ》……のはず。
 ググっただけでは情報が少なすぎるんですが、とにかくなんかかっこいい感じの|拱手《きょうしゅ》です。


 【|舞励応雍子《マーレオようこ》について】
 タイ人の先祖がいる設定です。
 タイ語で「マーレオ」は「来た!」って意味らしいです。
 なので、武霊王とのダブルミーニングも含めて「李牧が2016年の日本に来た!」という設定と合わせて勢いの感じられる名前に振り切ってみました。
 「舞」って「励」まして「応」援するっていう文字から受ける印象もアイドルに|相応《ふさわ》しい感じです。
 |画数《かくすう》は多いですが、字面からはポジティブな雰囲気が漂ってるので結構気に入ってます。
 たぶん、見ていただいてるうちに好きになってもらえる名前じゃないかな~。
 好きになってほしい。
 いや、好きになってもらえるように頑張って書いていきます!

 さて、その「武霊王」について。
 秦国に滅ぼされた趙ですが、その後「代」という国を|興《おこ》し、それもすぐに秦国に滅ぼされてしまいます。
 それによって趙の王族たちは捕縛されたりしてるんですが、もしかしたらタイに逃れていた武霊王の末裔が……なんて妄想をしても楽しいかもしれません。


 【ヨーコの服装について】
 ヨーコの服装はぴえん系です。
 2016年に「ぴえん系」という概念はほぼなかったように思います。
 トー横という言葉もコロナ以降に流行ったので、この頃は実はまだないですね。
 当時のぴえん系のはしりのアイドルや元アイドルといえばなんといっても「暗黒微笑」ちゃん!
 ぴえん系のカリスマです!
 まさにこの子が「ぴえん系」という概念を形にして世に広めたと言っても過言ではありません。
 ちなみにこの子は「Alloy」というグループにいた元アイドルさん。
 あまり積極的に活動されてないので表には出てきていないのですが、本当にフォロワー200万人くらいいてもおかしくないレベルの偉人です。
 それこそまさに安室奈美恵、浜崎あゆみレベルのカリスマ。

 他に当時ぴえん系だったアイドルといえば、黒宮れいさんとか、あとトゥラブ(2o Love to Sweet Bullet)というグループのメンバーたちも、この頃からだんだんと「ぴえん系」に変化し始めていったような記憶があります。
 おしゃれでダークでちょっと夜の世界にも顔が利いてメンヘラも入ってるけどユーモアの感覚も持ち合わせている感度の鋭い子達。
 そんな層が、この頃のぴえん系のはしりです。(個人的印象)

 ぴえんのテイストを含んだファッションブランドでいうと「アンクルージュ」なんかが人気が出始めてきた頃だったでしょうか。
 そんなぴえん系。
 どちらかというと背の低い女の子のほうが似合うんですよね。
 なので、背の高い(178センチを想定)ヨーコには似合わないんです。


 【李牧は守戦の名人】

 2話と3話で「|匈奴《きょうど》」という言葉が出てきました。
 |匈奴《きょうど》とはモンゴル高原で活躍していた遊牧騎馬民族のことです。
 この頃の騎馬民族というのはもうチートレベルに強かったんです。
 なんせ、騎馬民族と戦いを繰り広げてた趙ですら、武霊王が改革するまで「馬は荷を引くもの」と決めつけて戦いに使っていなかったのですから。

 そんな|匈奴《きょうど》の相手を任され、完膚なきまでに打ちのめした李牧。
 やはりただ者ではありません。
 打ちのめした方法はシンプル・オブ・シンプル。
「城から出ない」
 ただそれだけ。
 相手は騎馬兵です。
 野戦ではチートレベルの強さを誇っていますが、本格的な攻城戦の能力はないに等しいんです。

 この|一見《いっけん》当たり前に思えるこの戦法を当たり前に取れるところが李牧のすごさなんですね。
 だって李牧がその|匈奴《きょうど》の任から|解《と》かれた瞬間に、そこの城がボコボコに蹂躙《じゅうりん》されてるんですから。


 【|匈奴《きょうど》について】

 さて、そんな|匈奴《きょうど》。
 趙を滅ぼしたあとの秦国が|匈奴《きょうど》退治に任命したのが、あの『|蒙恬《もうてん》』です。
 |蒙恬《もうてん》ですよ、|蒙恬《もうてん》!
 あの|蒙驁《もうごう》将軍の息子の|蒙恬《もうてん》!
 その|蒙恬《もうてん》もきっちり|匈奴《きょうど》を追い払います。
 さすが|蒙恬《もうてん》ですね、すごい!
 そして、その|匈奴《きょうど》を追い払った土地に出来たのが、かの有名な──。

『万里の長城』

 です。
 この万里の長城が出来て以来、|匈奴《きょうど》が中華本土が脅かすことは激減しました。
 しかし、結局その後も長い年月の間、様々な国家と戦い続けてきた|匈奴《きょうど》なんですが……。
 とうとう、かの三国志の英雄『曹操』によって領土を五分割にされてしまい、勢力を本格的に分散されてしまいます。

 と、このように|匈奴《きょうど》は李牧から|蒙恬《もうてん》、そして曹操へと長き物語を紡ぐライバルとして存在し続けたわけです。

 ちなみにこの|匈奴《きょうど》は『中国歴史上初めて出てきた民族』と言われています。
 もちろん|匈奴《きょうど》以前にも異民族というものは存在していましたが、「これほど好戦的で何百年にもわたって様々な国家と戦い続けてきた騎馬遊牧民族」という点で|匈奴《きょうど》が『中国歴史上初めて出てきた民族』と言われるのも納得といった感じです。

 その異常な強さは、モンゴル力士の白鳳や朝青龍を見れば現代の我々でもなんとなく想像できますのではないでしょうか。
 モンゴル力士が馬を乗り回して襲ってくるかと思うと、もうマジで激ヤバボンバーです。


 【2016年の電動スクーター事情について】

 電動スクーターが町中に増えだしたのは2023年からですね。
 それ以前はあまり見かけなかった気がします。
 キックボードの方ならチラホラいたかな、という感じです。
 自分の知ってる地下アイドルの運営さんでも、この頃に「拾ったキックボード」でライブハウスまで来てた方とかいましたね。
 ただ、キックボードに三人乗りは無理だろうなってことで、3話内では電動スクーターにしてみました。


 以上が、2話3話に書いてた解説&補足です。
 長すぎですよね!
 ということで、こちらに移しました。
 今後とも補足があれば主にこちらの「近況ノート」に書いていきますので、ぜひ「作者フォロー」をよろしくお願いします!

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