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49話について

『いつも教室の隅に居る地味なあの子が気になって仕方ない』もトータルで50エピソードを超えて続けられております。
 小説家になろうでは先行して、数日前に。カクヨムでもそろそろ5000PVに王手が掛かりつつある現状に、非常に感謝しております。ありがとうございますナカジマです。

 小説家になろうの方で、49話で名前が判明する沢下達の決着について、気にされている方がいらっしゃいました。
 あ、なるほどねと。そこ気になる人も居るんだなと思いまして。なので、どうしてこう言う方向性で書いたのか、と言う点について私の意図をいちよう書き残しておこうかなと。
 
 私は今も書き手と言うより読み手のつもりなので、良く分かります。このシーン、なんでこうしたんだろう? そんな風に思う時は確かにあります。作者に聞きたい時ありますよね。


 49話に関しては幾つか理由があります。先ずは箇条書きでさっくりと。

①鏡花ちゃんはここで許すタイプの子だから。仕返しとか、やる子ではない。
②私があんまりざまぁ展開好きじゃないから。
③作品の空気から逸脱しない形での決着が理想的。
④刑事罰に問うには軽犯罪過ぎるので、警察沙汰や裁判沙汰にする意味が薄い。
⑤この方が一番3人にダメージ行きそうだから。

 大体こんな理由から、3人は警察沙汰にもならず退学もなし。その変わり小春ちゃんによる報復が入ると言う展開にしています。

 ①は言わずもがな。②は、下手にざまぁ展開入れるとキャラが嫌な奴になってしまう事があるからですね。鏡花ちゃんはどこまでも天使であって欲しいので。

 ③は、私が書いている上で気を付けている事と関係します。この作品テーマは恋愛の楽しい部分を一杯書く。そして、ワンチャン現実に有りそうな内容にする事の2つです。後者は、もしかしたら、どこかにこんな恋愛した人がいるかも知れない。絶対に無いとは言えない、そんなラインの作品にしたいと言う欲から来ています。

 ③を踏まえた上で、④を考えましょう。49話のこの展開は、当初から決めていました。その時に調べました、退学処分や未成年の犯罪と、刑事罰について。
 沢下達がやった程度だと、一発退学にならない可能性が十分にあります。そして刑事罰ですが、送検される前に10~50万の示談金で決着がつく範疇です。

 そう考えると、日本の法律で裁くとちょっと軽くないかと、思いました。実際現実ではあるみたいですからね。示談金払ったんだからハイ終わりみたいなのも。

 それではつまらないよなぁ。せや、小春ちゃんに頼んだらエエ!と言う流れで決まりました。あくまで事実を突きつけているだけなので、脅迫や強要ではない。でも、刺さると痛いよね。そんな楔を打ち込むわけです。

 その結果⑤になりました。約2年間の間、格下の筈の鏡花にプライドを刺激され続ける。
 その上BSSならぬ、WSS(私が先に葉山君を好きだったのに)を見せられ続けるんですよね。
 NTRビデオレターが学校で垂れ流し状態ですよ。彼女達が目覚めてしまわない事を願います。罰にならないので。

 ちなみに親がモンペで乗り込んで来る展開はありません。そういう作品じゃないので。

 そんな所でしょうかね。何で49話をこうしたか、の私の作者としての理由でした。

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