• 歴史・時代・伝奇

仕事でイラストを描くことになり、気づけば陰陽師の小説まで書いていた件。

カクヨムをお楽しみの皆様、ご機嫌いかがでしょうか?
日々寒さの厳しくなる今日この頃ですが、お風邪など召しませんよう、どうかご自愛くださいませ。

えー、ところで。
わたしは博物館の人間なのですが、弱小博物館あるあるで、「イラストがほしいけれど、イラストレーターのツテがない。おまけに払うカネもない。ならば自力でどうにかしよう」という事態が頻繁に起こります。

そんなある日のこと、伝説や昔話の冊子を作成することになりまして、わたしに白羽の矢が立ちました。
で、喜び勇んで話を集め、「このあたりにイラストでも」と言ってしまったのがまずかった。

「よし、渡森さん、よろしくね」
「へ? わたし、中学までしか美術学んでませんよ? 美術部や漫研などにもご縁がありません」
「いやぁ、でもやればできるんじゃない?」

館長の無責任な一言でとんでもないことが決定し、目の前が真っ暗になりました。
絵と言われて思い出すのは、授業に飽きてノートの端にいたずら書きをした某猫型ロボットくらい。
ヤバい、これはヤバすぎる……!

悩んだわたしは自腹を切って絵画教室に飛びこみました。
その教室を選んだ理由はただひとつ。
家から近いこと!
そうしたらですね、その先生は東京藝大卒の日本画家で、実家が京都のお寺でした。
さらに、そのお寺は陰陽師の安倍晴明に関係していて、マニアな方が時々やって来ると言うじゃありませんか!

ちょっと驚きながらも「陰陽師、なんだかおもしろそうだなぁ」と先生にいろいろ訊ね、ほかにもさまざまな化学反応を起こしてできあがったのがこちらに投稿している『わたしと帝都の陰陽師』になります。

不思議なご縁がきっかけで始めたこの作品、こうして読んでくださるあなたもその大切なご縁の一部と思っています。
『わたしと帝都の陰陽師』を見つけてくださり、本当にありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたらうれしいです!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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