平安ファンタジー小説「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕え或ハ近衛大将ノ大詐術」の「十二 翠令、典侍の悔恨を聞く(二)」を投稿しました!
竹の宮の姫君の少女の頃の被害状況を典侍が回想しています。
典侍にとっても辛い話で、私もあまり書きたくないですね……。
第二部では竹の宮の姫君が登場しますし、以降、姫君が自分の人生を取り戻していくプロセスも書いていく予定です。
今回の写真は内裏の後宮のイメージとして、嵯峨野の仁和寺のものを載せようと思います。
仁和寺のサイト(
https://ninnaji.jp/about_outline/)によると
「仁和寺の歴史は仁和2年(886年)第58代光孝天皇によって『西山御願寺』と称する一寺の建立を発願されたことに始まります。
しかし翌年、光孝天皇は志半ばにして崩御されたため、第59代宇多天皇が先帝の遺志を継がれ、仁和4年(888年)に完成。寺号も元号から仁和寺となりました」
とのこと。
その後も格の高い門跡寺院として続き、建物は何回か焼けてしまうものの、今でも
「皇族や貴族とのゆかりが深かったため『仁和寺御殿』といわれる
御所風建築物が特長」です(仁和寺サイト
https://ninnaji.jp/precincts/)。
平安京の当時の内裏を寸分たがわず実証的に再現しているわけではないかもしれませんが、「平安ファンタジー」の中で「こういう美しい建築であって欲しい」という願望がリアルに実現されているかのような、見る甲斐のある御寺です。
細くて複雑な渡廊がお庭を浮かぶようにつながっている光景は特に印象的!
決して拝観料も惜しくないですよ!
仁和寺に咲く御室桜はソメイヨシノよりも遅く、4月の中旬に見ごろを迎えます。もし機会があれば是非に訪れてくださいませ。
次回のお話は、翠令と姫宮が大学寮に赴く話です。
引き続きご愛読くださいますよう。
仁和寺
https://ninnaji.jp/about_outline/