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皆さんのおかげで『サイタマダンジョン』が年末年始に読みたい!カクヨム人気作品ランキング TOP10【2024年投稿開始作品限定】で2位になってました。ありがとうございます。
https://kakuyomu.jp/info/entry/ranking2024今週も1日4000字目標で書いていました。
『真・巻き込まれ召喚。 収納士って最強じゃね!?』見直し。145~152話まで。
『サイタマダンジョン』見直し。164~187話まで。
『素人童貞転生』見直し。11~32話まで。
進捗報告
『魔王になるかも?』88話途中(26万8千字)カレンを伴い王都に向かう。王都に到着。国の実態が少しずつ。勇者たちの最初の人型実戦相手を盗賊団からオークに変更。これで悲惨さ倍増。魔法大学見学
『宇宙のスカイスフィア 改』43話途中(11万5千字)。宇宙戦闘機回収。
『法蔵院麗華~無敵のお嬢さま~』現在66話(17万0千字)途中。宇宙客船ASUCAの処女航海セレモニー。
台湾角川のサービス『kadokado』で公開中の中国語(繁体字)版『真・巻き込まれ召喚~』
https://www.kadokado.com.tw/book/30?tab=catalog 現在276話まで公開中。ブックマーク967 PV187.8K。少し調子が上がってきた?
その他。
日の目を見ることがあるかどうかわからない書きかけ。
『幼馴染2。幼馴染ざまぁと思っていたら……』10話途中まで。2万2千字。
『硬派、岩永善次郎』5話まで。1万1千字。この硬派ですが物理的に固いという意味です。3話までnoteに上げているのでよかったら見てください。noteはこういうのはものすごく書きにくい。向かないみたいです。
『VRG-クラフトマン、一人で無人島生活』7000字
『アイテムボックスマスター』3万2千字。書きかけがあったのをサルベージ(巻き込まれ召喚のオリジナルっぽい話)
前回に続き、今日は、『VRG-クラフトマン、一人で無人島生活』「第2話 1日目、その2(ねぐら)」を付けておきます。
まだ午前中だが、日が暮れるまでにできることをしていかなくてはならない。
まず最初にすべきことは、拠点《ねぐら》を作ることだ。今いる場所が、どんなところなのか全く見当がつかないので、危険な野生生物などがいるかも知れない。そういったものに対処するにはちゃんとした拠点が必要だが、今はとにかく夜露が凌げて横になって寝ることができるねぐらの確保だ。
木の枝をツタか何かで組み合わせて、バナナの葉を掛ければ少なくとも夜露くらいしのげるだろう。鉈《なた》のような刃物があれば作業が楽だがないものは仕方がない。まずは、ねぐらを作る場所を決めよう。
俺が立っている砂浜からだと、北西の方向には小高い山、東にも小高い山。北東にはかすかに煙がたなびく火山が見える。
さすがに火山の方向はないので、北西の方向に向かって藪の中に分け入ってみたのだが、胸まであるような肉厚の葉をつけた草だか木だかわからない植物や、木から垂れ下がった蔓《つる》や腰ほどの雑草などが生えた、まさにうっそうとしたジャングルだった。
魔法の袋の中でこういったものを何とかできそうな道具は石斧しかなかったので、石斧を取り出して木を切り倒し、草を薙いでいった。
石斧だとなかなか厳しい作業になりそうだと覚悟を決めていたのだが、石斧のくせにいろいろなものがスパッ、スパッと面白いように切れていく。それでいて、石の刃先が欠けるようなこともない。これはすごいな。木を伐り倒すときも、簡単に幹に斧の石の刃が突き刺ささり一〇回程度斧を振るっただけで、三〇センチほどの径のある木が一本伐採できてしまう。
絡み合ったツタも容易に払うことができるし、草などは簡単に切り払うことができた。
いい気になってそのまま二〇メートルほどジャングルの中に分け入ったが、当然きりがない。そこでいったん作業を止めた。
二〇メートルとはいえ、せっかくジャングルに分け入ったのだから、ここを中心に草を刈り、木を切り倒したりして簡易拠点にするしよう。
いちおうの構想として、三メーターくらいの間隔で立っている二本の木を拠点の中心になるように残して五メートル四方くらいの空き地を作る。この二本の木を家の柱にしようと思う。
下草を石斧で刈りながら、不要な木は切り倒していった。草刈は腰を曲げた作業なのだが、少しも腰に負担がかからない。当たり前だが嬉しい仕様だ。
伐採した木は、まっすぐの木も曲がった木もあったが、どれも大事な資源だ。枝をはらってきれいに積んでおいた。一本一本の木は重く感じるが持ち運ぶことも積み上げるこのも可能だった。そこらへんはゲームである。
木に絡みついた蔓などは、適当に払って行ったら、そのまま魔法の袋に収納されて行った。中を調べると、蔓×4とかになっていた。
伐採すると決めた範囲の中に、実のなったバナナの木?も一本生えていたので、その木は伐採せずに残しておいた。これで当面の食料は手に入ったのだが、まだバナナが青いので、もう少し黄色くなるのを待ちたい。バナナの葉っぱは欲しいが枯らしたくない。悩ましいところだ。
ただ房になったバナナの数は百本ではきかないので、ちょっとでも熟れているところから食べていかないと最後にはに腐らせてしまいそうだ。しかしちょっと見ではどの房も青さが同じに見える。一気に黄色くなったら、厳しいことになるかもしれない。こういったものはてっきり下を向くものと思っていたのだが、バナナの房は上を向いていた。実物を見たことがないので、これが実物に近いものなのか、ゲームだからなのかわからない。ゲームと言えどもこんなところで衒った独自性を出しても仕方がないので、実際のバナナも上を向いているんだろう。
かなり頑張って、作業を進めたことで太陽が中天にかかるころには、小さな空き地がジャングルの中にでき上がった。上を見上げると青空とそこに浮かんだ白い雲が見える。木の切り株がところどころ残って邪魔だが今は仕方がない。
喉も乾いたので、一度ジャングルから出て、最初に見つけた小川まで歩いていった。まさかゲーム内の川の水が飲めない毒水ということもないだろうと思って、川に身を乗り出して両手で澄んだ川の水をすくって飲んだ。川の水は冷たくはなかったが美味しかった。ゲーム内でお腹が痛くなることってあるんだろうか? お腹は痛くなくとも行動にペナルティーがかかることがあるかもしれないが、そこまで運営は意地悪じゃないだろう。
川の水の中には川魚はいないようだ。水を飲んだら腹もすいてきた。
あれ? 現実世界では今は何時なんだろ?
そう思ったら目の前にデジタル時計が現れた。
「12:30:00」
ゲームを始めて四時間くらい経った気でいたが実時間は一時間も経っていない。
昼食は食べないとマズいし、トイレにも予め行っていた方がいいだろう。まさか、ゲーム内でおしっこしたつもりで、実際ベッドでおしっこしてたりしたらかなわないからな。
いったんログアウトして午後からに備えよう。
エスケープして保存。
「スロット2に保存しました:00日12時間08分」
それから、終了。