今週はル・グウィンさんの文体の舵をとれ、を読み終わった。
最近創作に壁を感じているので何かいいきっかけになればな、と思った。ストーリーの話ではなく小説を書く上の技巧を学べるとうたっていたことも購入した理由だ。それに作者の物語が好きだったから彼女が創作について何を言いたいのか知りたかったことからでもある。
結果として、文体というのは大体において英語の、文体を指しているように思えた。日本語において同じことが言えるとは限らない。応用もできるのかもしれないが私にはうまく理解できなかった。
自分の書いた文章を朗読してみる、というのは日本語でもよさそうだが、さすがに一人暮らしでもないのに自分の書いた文を読み上げるのは恥ずかしすぎる。
後は大人数でのワークショップ的なものにおける課題を想定している。私もできれば物書き仲間が欲しいと思うが、今のところはいない。
総じて自分には難しすぎたきらいがあるというだけのことだ。うまく利用できる人もいるかもしれない。そのためこれはただの個人的な感想だ。
ただ、文章の適切な引用が多く、作者が一度読んだ本をそこまで覚えていること、それにそうとう幅広い文献まで読みこんでいること、その知識の多様さに驚かされる。
後は文章の技巧、について自分はあまり考えてこなかったと反省した。ストーリーの起伏やどんでん返しは考えるが文章の技巧をこらそうと思ったことがない。まだ自分には見えてくるものを言語化するだけで精いっぱいというのも理由にはあるが、もう少しうまく書けるよう努力したいと思った。