「キミが死ぬだけの異世界奇譚」数か月ぶりに更新しました。9話です。
https://kakuyomu.jp/works/1681733065788416489112話までは書いてあるので4日連続投稿します。
とはいえ数か月ぶりなので内容を覚えていない人も多いはず。なので8話までのあらすじをまとめました。これを機に読んだことない人にも7話くらいまで読んで欲しいなって。でも読むときはリンク先の注意書きを先に読んで下さいね。
以下のあらすじは8話まで読んだけど内容忘れた人向け、もしくはネタバレが大丈夫な人向けです。
ある秋のこと。中学2年生の冬雪は、恋人の後を追って首を吊った。そこで人生が終わるはずだった。
しかし目覚めたのは見知らぬ世界の、瓦礫になった街。空も植物も、見たことのない色をしていて、そこに住んでいるのは2足歩行の猫だった。
物資を巡って他国と戦争中だというその国で、2本の尻尾を持つ謎の黒猫アオイに半ば無理やり「探しもの」を手伝わされることになった。
最初は抵抗した冬雪に、アオイは3年後の未来を見せた。
死んだ恋人京花の、存在しないはずだった遺書を読んでいる自分。
「京花の遺書が読みたいなら立て。キミはまだ、死んでいないんだから」
その後、運よく出会えた現地の猫……もとい国の平和のため活動する、もふネコ戦隊「星光団」の5匹の協力を得ることができた。
物腰柔らかな魔法使い、ムーン。
誇り高く熱い戦士、マーズ。
弱気だが実力は確かなくの一、マーキュリー。
回復担当ツンデレ魔法使い、ヴィーナス。
そして彼らをまとめる苦労猫の騎士、ソール。
彼らの前でアオイは探しているものの内容を、「時間遡行の方法」だと明かした。
それを聞いた時、冬雪の中にある計画が浮かんだ。
それが見つかったら、アオイより先に時間遡行を実行してしまえば京花の死をなかったことにできる。一度思いついてしまったからにはやらなくては。どんな方法を使っても。
それはそれとして、個性的な5匹との交流の中、アオイはまた冬雪に未来を見せる。
3年後、死んだはずの京花と再会する未来。
混乱する冬雪に続けてアオイは告げた。
「この3ヶ月後、キミは死ぬ」
冬雪が異世界で旅を終えた時、何を思うのだろう。その先にあるものは、最初に望んだ死か、望まぬ未来か。