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「ロードサイド・ウォリアー」第3話終わりました記念近況ノート 兼 今後のことについて

都市と自意識です。

第3話も、今度は短めの話だし2ヶ月ぐらいでワッと書きあげてやるぜ! というつもりだったのですが、気がついたら一年以上かかりました。どこで詰まったのかとかは、まあ、結構わかりやすいとは思います……。

トマソンの話をしているうちに湾岸地域の方にだんだんと軸がぶれていって、そこで夢の島や東京の湾岸地域・埋立地の歴史とトマソンの話や幽霊の話を上手く絡められれば良かったのですが、あまりにも長大になりそうだし、リサーチ不足だし、これ以上ダラダラ続けるのはちょっとまずいんじゃないかと思ってこんな終わりかたになりました。タイトルに「early access edition」とあるのは言い訳のようなものです。


さて、ここからは特に書く必要も公開する必要もない話ですし、三日後には「ああ書いたけど、やっぱ違うわ」と手のひらを返しそうな話なのですが、自分の整理のために書こうと思います。

この『ロードサイド・ウォリアー』という作品ですが、大元になった作品を書いていたのは2015年になります。プロトタイプの作品は団地を舞台にし、かなりぐちゃぐちゃで、今よりダークで息が詰まりそうな感じでした(案の定、途中で執筆が止まってます)。そこから方針転換して、2017年にだらだら書いたのが1話、2018〜2019年に書いたのが第2話、そして2019年〜2020年に書いたのが第3話というふうに、一年に1話更新する感じになっています。本当は数ヶ月に一本のペースで更新できればいいのですが、一度止まるとなかなか再始動できなくて原稿から逃げてしまいがちなので、こういう感じになっています(これは良くないなあと思います)。

そんなこんなで一年に1話公開する感じになっているので、コンセプトやテーマがブレている、最初に目指したものからだんだんズレていっている気がします。

プロトタイプになった作品ではもう少し大量消費的なものに対する皮肉が色濃かったのですが、気がついたらこの数年でアメリカのショッピングモールも、ファストファッションチェーン店も業績が悪化してどんどん閉店していきました。そもそも自分がチェーン店が好きなのもあって、「自分(たち)はチェーン店のファミレスや、ショッピングモールといったものに、ある種のノスタルジーを感じる最後の世代になるのかもしれない」という思いがどこかにあり、それを書き残したい・覚えていたいという気持ちから、作品は今のような雰囲気になりました。

その「覚えていたい」という思いは、今年のコロナ禍において、より一層強くなったわけですが、同時にこの状況で何を書けばいいんだろうとも思います。書いたところで本当にノスタルジーになってしまいそうな気がしますし……。

そんなこんなで、果たしてこの先どういう話になるのかというのは自分自身もよくわかってないです。割と何も決めずに書き始めたので毎度ヒィヒィ言ってるのですが、ますますわからなくなってきたなあという感じです。

とはいえ、別に「もう書くのやーめた」という話ではなく、まだまだ書きたいものはあるので、見えてる限りは書きつづたいと思います。第4話は、おそらくラブコメ度数が高くなると思います。

ついでに、術式を開示すると効果が底上げされるらしいので書いておくのですが、『ロードサイド・ウォリアー』とは別に、以前からぼんやり考えている考えてる指の話(ダークファンタジー)と、歯の話(現代異能)も着手できればなあと思います。

そんな感じです。それでは、また。

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