物書きさんなら、一度は耳にされたことがあるでしょうか。
ライターズロック、筆が止まって書けなくなってしまうことです。
昨年の夏くらいから、どうやらそれに陥ってしまったようで……
プロットを作り、PCに向き合ってキーボードに指を置くのですけど、
ただの1行も書けない。
このまま書けなくなったらどうしよう。
私、ここで終わっちゃうのかな。
皆様の更新通知が流れてくるたびに、こんなに書けて羨ましい……と、
自分だけが流れの中にぽつんと取り残されていくような気持ちでいました。
環境の変化や精神的なものによるらしいのですが、
そんな状態が今まで続いていて、とうとうXでネガティブな想いを吐き出してしまいました。
いつもの独り言のような感じで放ったものでしたが、
こんなちっぽけな私の呟きに、物書きFFの皆様が
「自分も同じ気持ちだよ」
「私もそうだった、でもちゃんとまた書けるから大丈夫!」
って、励ましのお言葉をたくさん!くださいました。
そのなかに日頃はただ流れていくだけだったお名前を見つけたとき、
この方たちはちゃんと見てくださっていたんだと初めて気付きました。
通りすがりの方々からも励ましのお言葉をいただきました。
誰もがそうなりうるし、筆に鍵がかかってしまってもまた書けるようになるから、
それまでインプットに徹してみたり、リハビリになるような気軽なものを書いてみたりすればいいよ……とも教えていただきました。
カクヨムの近況ノート、
更新のことや日頃の執筆の苦心のこと、公募エントリーのこと、ギフトのお礼……
皆様がそれぞれ鷹揚に書いてらっしゃって、
なのに私は書く内容が見出せず、ただ生存確認や作品の宣伝くらいしか書けなかったんですよね。
ですが、こんなにご無沙汰ばかりなのにもかかわらず
作者フォローくださる方がいらして、ありがたいな……と。
やっぱり読者様は宝物だな……って改めて感じています。
執筆に関わる皆様や読者様との繋がりが心から大切で、
だからこそまた書けるようになって、皆様ともっともっと身近に繋がりたい。
Xで励ましてくださった方々に「書けるよになったよ!」って叫びたい。
落ち込んでいた心が今はすごく穏やかで、
不思議と、また書けるような気がしているんです。
そして……
こうして近況ノートを書いていることも、リハビリになりそうな気がしています。
執筆にはあまり関係ないような他愛ないことを書くかもしれませんが、
お暇つぶしだと思って覗いてくださると嬉しいです🐰✧*。
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そんな私も、
今年の春ベリーズカフェさん開催の漫画シナリオコンテストにエントリーしていました。
漫画シナリオなので描きやすくて、文章を書くのも久しぶりにすごく楽しかった。
テーマが(高校生がヒロインの現代恋愛ものですが)『ドラマチックな甘い恋』だったので張り切っていました。
他の方々が15000字〜20000文字程度で出されているものを、
頑張って65000字書きました。
ドラマチック要素をふんだんに盛り込んで、
まずはシナリオ形式を勉強し、シナリオであっても隅々まで手を抜かず
溺愛の甘さと一話一話の引きをしっかりと作るように心がけました。
それなりに自信があったのですが、結果はあっさりと落選。
大賞、準大賞は該当無し
佳作が二作品、だったかな。
その出会いのシーンが、
「よく行く定食屋に学校一のイケメンが現れた」。
これが「すごくドラマチックな出会いでした!」と評されていました。
はっきり言ってめちゃくちゃ拍子抜けしまして、
なんだ……そんな程度でよかったの?!と。
編集部様のコメント
『少女漫画の王道とも言えるテーマでしたが、最近の『推し活』ブームの影響を受けてか、アイドルやモデルとの恋や吸血鬼との恋、といった設定が多いなかで佳作に選ばれた2作品はどちらも設定の派手さよりも「思いがけない再会から始まる恋」や「ヒーローの常軌を逸した溺愛ぶり」など、設定ではなくストーリー展開やキャラクターにドラマチックな要素を盛り込んでいることが評価されての受賞となりました。
設定や世界観自体が派手な作品は、読み手からするとある種の「出落ち」感を感じてしまいよほどストーリー展開が面白くないとページをスクロールする手が止まってしまうところがあります。「出来事×感情=ドラマ」ですので設定や世界観を決めた後、さらにそれを材料に読者がヒロインの感情に初めから終わりまで感情移入して楽しむためにはどういった出来事を用意すればいいか、ということろまで詰めていただくとコミカライズのシナリオとしてのクオリティが一段アップすると思います。』
設定の派手さはNG……はぁ、そうでしたか。
ならただの『イケメンの溺愛』でいいじゃん、ドラマチックな恋なんてテーマにしなけりゃいいのに……とか思っちゃったりして(笑
でもね、冷静になって考えてみると、現代物の場合どんなカテゴリーであっても『リアリティ』はとても大事な要素だと思うのです。
私は現代ものを書いたことがなく、異世界ものはそもそも非現実的なのでそのコアの部分に気づかなかったんですよね。
ミステリー作家の宮部みゆき先生(『ソロモンの偽証』など錚々たるタイトルの原作者様)の小説を読むと、ストーリー自体にさほど影響しない「余計な出来事」がこれでもかと盛り込まれているんですよね。
これ、いらないんじゃない?!って思いながら読んでいたのですが、こういった余計そうに見えるものもリアリティーの追求には必要なんだろうな……って、このコンテストに落選してから初めて思い至りました(笑
現代物を書くなら『リアリティの追求』も大事。
リアリティーがないと「そんなことあるはずないじゃん!」って共感が湧かない……今更ながら納得ができたのでした。🐰✧*。
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近況ノート、懲りずにまた書かせてくださいね。
長文失礼いたしました!
ここまで読んでくださって、ほんとうに有難うございます✧*。