もう何年も前、私はお酒のジンが凄くお気に入りで、香りの強いボンベイ・サファイアよりも、ひたすらすっきりのタンカレーの方が好きでした。そんな頃、友人に「夏への扉」が面白いと勧められたことがありました。
「夏への扉」は、SFの古典と言って差し支えの無い小説で、コールドスリープとねこの出てくるお話です。
面白いなあ、ピート(猫)かしこいなあ、文化女中機って訳凄いなあ、なんてジンライム片手にふんふんふーんと読み進めてた所、主人公が聞き込みのために、あるやもめの人(うろおぼえ)を訪れるシーンに差し掛かりました。
そこに、「ジンというのは独身女が孤独を肴に飲むお酒の定番(うろおぼえ)」みたいな一文があったんですよね。
その一文が一番胸に刺さりました。私は男ですが。
ふと、そんて事あったなあと思い出しました。
今日の仕事が終わったら久しぶりにジン飲もう。ロックで良いや。
それでは今日も一日がんばりますか。