• 異世界ファンタジー

勝手に更新してやったわ!!

「ふふふ、本日2月14日に勝手に更新してやったわ!」

アリアは、高らかに宣言した。

「わたくしを放置して、他の物語を書いている

 作者に一泡吹かせてやるわよ!!」

「あの、お嬢様?このように勝手に物語と

 関係のない話を更新してしまっても

 宜しいのでしょうか?」

アリアは、不敵に笑った。

「大丈夫に決まっているじゃない。この物語の

 主人公のパーフェクト令嬢である

 わたくしが直々に更新してあげたのよ。感謝されど

 文句を言われる筋合いはないわ!!」

「本当に大丈夫ですかね、アリアお嬢様?」

「もう、シオンは心配性ね。わたくしが大丈夫と

 言っているのですよ。心配はありませんわ」

「うーーん」

「もうシオンは、ダメね」

アリアが、シオンに抱き着く。

「シオン、わたくしを信じなさい。何があっても

 主としてシオンを守るわ」

シオンの胸から顔を上げてアリアが凛々しく述べる。

「ね、シオン。絶対に、わたくしの傍から

 いなくならないでね」

打って変わってしおらしくなったアリアを

シオンが抱きしめる。

「もちろんです、お嬢様!」

シオンがアリアの頭を優しく撫でる。

(ふふ。よかった)

アリアは、シオンの胸に安心して顔を埋めた。

アリアが、シオンの胸から顔を上げこちらを向く。

「それでは、皆さん!わたくしが頑張ってイメージアップに

 励むバレンタインデーをどうぞご覧ください」







アリアはシオンの胸に再び顔を埋めた。

「シオン、恥ずかしかったよ」

シオンが優しくアリアを抱きしめる。

「ふふ。よく頑張りましたね、お嬢様」

「うん!」

「では、お部屋に戻り、お茶にしましょうね」

「うん!!」

「では、皆様!アリアお嬢様のお世話がありますので

 この辺りで失礼いたします」

そして、去ろうとした時、シオンが振り返った。

「日付を1日間違えていることを

 アリアお嬢様には内緒にしてくださいね」

シオンは今度こそアリアの後を追い去っていった。


コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する