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実の父

こんばんは。
静江です。

静江の父は、文字の読み書きができないのです。
学校も殆ど行けず、勿論、戦後の労働力として十五歳で東京へ行きました。
本年は、真っ白な葉書に黒のマジックで今日届きました。
孫娘の分と別にして。
私がお母さんの前で泣きすぎたのか。
世の中にない漢字に、達筆ではなく謎な平仮名で。
父からの便りは書類の件で十八歳のとき以来です。
ふざけた酒好きの父ですが、母の夫です。
私は二人の娘です。
母とはなんでしょうか。
先程も娘を抱き締めていました。
私のお母さんが私を産んで。
私が夫との息子と娘を産んで。
もしかしたら、子ども達が。
娘と息子は、私のお世話をしてくれます。
頼りない母ちゃんやねえ。
子ども達は、可愛いのです。
ひとり遺されるのか、ひとり遺してしまうのか。
先のことですが。
まさか、母の事故の件でこんな風にガタガタになるなんて。
父も気張って葉書を書いたんだろうなあ。

*画は、前にサインで作ったの。『僕のいすみさん』他にみられる別荘は、両親がつくってくれました。

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