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「死神の浮力」


 伊坂幸太郎の「死神」シリーズ2作目。1作目を読んでなくても大丈夫だけど、読んでおくと二度美味しい。

 1作目「死神の精度」は連作形式だったのが、今作は一冊まるまる、一人の「調査対象」を評価する流れ。
 時系列としては、1作目の第2話の後・最終話の前に調査した人の話だと思われる。

 ずっと読もうと思っていたのに、なかなか読む機会がなくて、やっと読めた!
 
 伊坂作品の中では、この「死神」シリーズが一番好きかもしれない。あ、でも「重力ピエロ」「終末のフール」も好きだな。

 伊坂さん、ツラい目にあった人には救いを与えるし、ひどいことしたヤツには罰をきちんと与える。「死神」シリーズは特に、寓話みたいな物語だけど、それを求めている読者がここにいる。

 読み終えた後、YouTubeでフォー・シーズンズの「Sherry」聴いて、グッときて半泣きになってしまったのは、ここだけの話。
 

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