声優の大山のぶ代さんが亡くなられたとのニュース。
「ダンガンロンパ」のモノクマで覚えている人の方が多いそうだけど、私の中では「ドラえもん」。(水田わさびさんのドラちゃんも好きですよ。)
私の父は、幼い時に亡くなったので、父について覚えている思い出はそんなに多くない。
その数少ない思い出の中に、もう閉鎖して跡形もなくなってしまった、地元の映画館で映画を見た記憶がある。
それが、「のび太の日本誕生」(オリジナル版)だった。
映画の中身は、断片的にしか覚えてなかったけど(大人になって見返して、いろいろ把握した)、あの映画で見せてもらった世界は、幼心をときめかせてくれた。
「畑のレストラン」(育てると、大根みたいな植物の中にほかほかの料理ができている、っていう夢のひみつ道具)なんて、めちゃくちゃ憧れたなぁ。
映画を観終わった後、映画館近くのパン屋さんでパンを買って帰った。たしか、ウサギの形をしたパンだったな。そのパン屋さんも、もうなくなっている。
TVのニュースで、大山のぶ代さんの訃報が取り上げられて、ドラちゃんの声を聞いた瞬間、「そういえば、人生初の映画ってドラえもんだったな」「日本誕生だった」「父と観に行った」と一気に蘇ってきた。
なんとなく、忘れたくないから(忘れはしないんだけど)、書き残してみた。
思い出の中に、懐かしい人たちは、たしかに生きている。