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コールドケース(吹替版)の話。


 私は海外ドラマにハマっていた時期があって。ちょうど、「CSI:」シリーズとか「LOST」が流行ってた頃かな。
 多分に漏れず、「CSI:」シリーズも好きだったし(シリーズで一番好きなのはラスベガス)、字幕よりも吹替の方が情報量が多いとか、気づきを得た。

 一番いいのは、字幕無しで観られる語学力を持つことなんだろうけど。

 吹替は吹替で、字幕じゃわかりにくい台詞内の情報整理ができたり、キャラの個性が引き出されていたり。声のお芝居の奥深さを改めて知った。

 その中で、「これはマイベスト!」と思うドラマに出会った。
 それが、「コールドケース」。(※日本版リメイクもあるけど、オリジナルの方ね。)

 殺人事件に時効がないアメリカで、未解決事件を専門に扱う捜査官たちのドラマ。基本的に一話完結。
 扱う事件の時代は様々(時効がないので)。その時代で流行した音楽をBGMにして、事件の真相を解き明かしていくストーリー。
 主人公である捜査官、リリー・ラッシュ(演:キャスリン・モリス)は、強くて優しく、そして少し脆い。
 仲間たちも、プライベートは危うい脆さを抱えていて、自分が崩れないように必死。そんな人間ドラマも観られる作品でした。

 そして何より。
 主人公リリー・ラッシュの声を吹替していた田中敦子さんの演技が、本当に素晴らしかった!

 
 「コールドケース」は作中使用の音楽の版権がかなり厄介な問題だそうで(特にアメリカだしね)、円盤化不可能と言われてます。
 字幕版は配信で観られるようです。

 でも、できれば、吹替版を! というか、吹替版も配信してほしい……。
 本当に、大好きな作品。
 田中敦子さんの、素晴らしい声の吹替が見られる作品。
 

 田中敦子さんの御冥福を、お祈りします。

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