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「全国学力テスト」

「全国学力テスト」(小学6年と中学3年を対象とした文部科学省の全国学力・学習状況調査のこと)の結果が発表されるたびに、いろいろなところで取り上げられるのですけど、一応教育にも携わっていた卯月にとっては興味ある話題。

この「全国学力テスト」。よく地元の子どもたちはどうなのかと各県での状況がニュースネタになるのですが、それは本当にどうでもよいことだったりする。

あれでよくある話では、そもそも「経年比較できる設計になってないんだよ」って、これで学力低下だとは言えないとか、あーだこーだ。

今年、特に中学国語の正答率低下(過去最低)となったことが言われてます。まあ、国立教育政策研究所のページにいけば実際の問題を確認できますけど、ほとんどの方はわざわざ確認なんてしない。学校の教員は自分の身にふりかかることですから見ているでしょうし(国語教員は特に。あとは興味もないでしょう)。生き残りに凌ぎを削る民間教育でも、そんなことに時間をとれる余裕ないでしょう(卯月は保護者会で使わなけりゃでしたので毎回仕方なくチェックしてましたw)。著作権の関係で文章が印刷されてなかったりと、あれって、確認作業が死ぬほどだるいんですけど。

簡単に言うと、子どもたちの「読み」は壊滅的です。対象は普通の小中学生ですから、特にできない子たちばかりを集めているわけでもない。もちろん、できる子はしっかり正解しますし、そうでない子はそうでない結果となるだけのこと。

ですけど現場の先生たちは知っています。

ふつうの中学生(ふつうの定義はここはツッコまないところ)が、ふつうに読めません。ざっくり国語力(読む・書く)の低下なんてものは、卯月が子どものころから言われていますけど、この状況はマズいでしょう。

それが生きていくうえでの最低限にも達していないのではないかというのが卯月の感想です。問題を見た方で、あんな出題のされ方で答えられなくてもいいんじゃない? って言われる方もいるかもですが、いやいや、あの程度でお手上げってヤバいでしょ。

どこかの記事がわかりやすかったのですけど、単純に文章を理解しながら読んでいるのではなく、「キーワード読み」をしていると。

これは対象となった子どもたちだけに言えることではなく、大人もそうなっているはず。「部分的に見て、勝手に自分で判断」。SNSの読み方です。膨大な情報量の中でもう自分で考えることもしていない、目についたコメントやら有名人の意見に乗っかってるだけみたいなことになっている。テストだと自分で解答しなきゃいけませんから、普段目にする文章の意図を汲もうとなんてしてないから壊滅。といったことでしょうか。

当然、これはすべての子どもたち、すべての大人たちに当てはまるわけではありませんが、割合として多くがその傾向。いいかえると、真っ当に文章を読める人間との格差がとんでもないことになっています。


はい。なんでこんなつまらないネタを書いているかといえば、そうですWEB小説の読み手が当てはまるからです(おっ、これでメッチャたくさんの敵を卯月はつくってしまった模様)。さらにこういってはなんですけど、書き手さんだって非常に怪しい(このただただ長い駄文の卯月のひとりごとにつき合える方は、間違いなく問題ないです。でも、ここでさらに多くの敵をつくったな……)。

しっかりした読み手さんの数は今後どんどん減っていきます。人工ピラミッドを見ていただければ……。まあ、卯月世代(おっさん、おばさん)はまだかなりの数いますけど、まあ、この世代、優雅に読書なんて余裕はないでしょ(WEB小説読む? きっと話題の「百年の孤独」は買ったけど忙しくて読めたのは途中までみたいな)。

若い世代(ラノベ対象)はどんどん数を減らし、文章を読むといったことはレアスキル化。文章まともに読める中高生は受験勉強に忙しかったり。

ああ、現実の環境は厳しいものですね。

英語のライティングがネイティブ級なら、海外へ打って出るのが正解でしょう。英会話のできる人は増えましたけど、英語で小説を書ける人なんてごく僅か。そもそも、英語原文で自力で短編でも楽しんで読める人がどれだけいます?

ちょっと、ここはお国に本気になってもらわないとです(期待してないけど。特に文科省って、旧文部省時代から何か成果をあげたことがあるのだろうか?)。無理か……。

で、ここで、みんなによみやすい、わかりやすい小説を。なんてことを卯月が考えるわけもなく(でも、ビビってそんな傾向にはある)。

やっぱ、運良くコミカライズとか超運良くアニメ化みたいな妄想をもって活動するのがよいかもしれません(なんか賞にひっかからないとですけど、それが悩ましいところ)。

夜勤明けの寝不足で、いつも以上にとりとめのない感じになってますけど、「全国学力テスト」のニュース話題はガチで深刻に受けとめたほうがよいですねというボヤキでした。

では。



2件のコメント

  • 一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数。
    ダメかしら。
  • 船越さま

    そうでした。それでした。
    国語とは、自国の言語、言葉のこと。それを蔑ろにするのはよろしくなかったですね。
    何年か前に、公立高校入試の数学とかが長文化して(選択タイプなんかの後半にでてくるやつ)、数学以前の日本語理解の時点で終わっちゃう子も多かったり。
    義務教育終了時に現実を思いさらされる子どもたちも……。
    国語は大切ですね。生きていくうえでも。
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