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過去作品の独白

●イル・ディーヴ
本作はパスカルの賭けがベースの作品だったりします。しかし本作では神が確実に存在し、そして死にました。それ故、神の役割を一人の少女が引き継ぐわけです。
そこで神とは人にとってどの様な存在か?と考えたとき、あれ?というかこの世界の神って作者じゃね?という考えが出てきました。
結果、あんなメタイお話になりましたとさ・・・すみません。ただヴィズちゃんがあの世界(作品)いなくなったので、死者たちは転生も何も出来ませね。


●焼け焦げた手記
ぶっちゃけ語ることない(笑)。この作品はイル・ディーヴの残された死者たちにスポットライトを当てたかった作品です。しかしなんやかんや言って終わりが見えない作品でした。だって終わりを与える神が、おらんのですから当たり前です。
でもある意味パスカルの賭けっぽい気もします。神が死んだという事実を知った上でのと、神と楽園の存在を信じ死ぬにでは心持ちが違います。dから宗教は必要なのです。
いくら科学が発展しても抗えない、人間の死という道の恐怖に対抗する為に。


●揺れる
実はラスト以外、ノンフィクション作品です。首を吊る自分の幻覚ですか?えぇ見えますよ。毎日というわけではありませんが、仕事でのストレスが酷い日は数日の間ずっと見えてます。
本作では文法表現?的な模索を行ったものとなっています。首吊りが一体のときは”揺れる。”ですが、ラストの首吊りが二体のときは”揺れる。揺れる。”と描写しています。
また自身の首吊りを心の天気を晴らす、てるてる坊主と描写したのは即興でしたが、個人的に気に入っています。


●スピードの偶像
ゲームセンターにある湾岸ミッドナイトご存知でしょうか?私かれこれ5年ほどプレイしてるのですが、ストーリーがめちゃめちゃ良いです。
学生時代はストーリーの内容なんてガン無視でしたが、大人になってから改めてストーリー見ると、ちょっと泣きそうになる場面がちらほらありました。
本作はその湾岸ミッドナイトの影響を受けた作品です。怖いというより、ちょっと悲しいお話に仕上がりましたね。


●餌付け
ざらめ屋敷のメンバーと人面犬が登場する作品でしたね。この作品で描きたかったのは、認識、価値観の相違です。国が違えば常識が変わるように、私達にとっての常識は絶対的なものではありません。
この作品では人面犬に襲われた男の子が、ざらめ屋敷のメンバーに助けを求めていました。普通の人なら助けなきゃと思う場面で合うが、その場にいたざらめ屋敷のメンバーは”助ける”という考えすらありませんでした。
怪異の存続の為、弱い者は怪異によって淘汰される。それが”常識”であるざらめ屋敷のメンバーにとって、あの場で男の子が人面犬に襲われたのは弱いからであって、弱いが故に怪異の餌となってしまうのは当然のことなのです。
タイトルの”餌付け”はそういった意味から来ています。ただざらめ屋敷関係の作品を、過去に投稿してなかったのは私のミスでした。
加えて描きたかった価値観の相違も、描けているとは言いにくいレヴェルだと反省しています。


●鏡の中の私
この作品、実は”餌付け”と繋がっていたりします。気づいた方いらっしゃるでしょうか?恐らく”餌付け”読んでから、本作の前編を読めばわかると思います。
あと伏線結構あったけど、回収しないの?と思った読者様。ご安心ください、別の作品でその伏線は回収します。
さて本作ですが、ラストが予想外!って感じた方多かったのではないでしょうか。私自身、鏡の仲中の自分と入れ替わってしまう話は、ありきたりだなと思いました。
そこでヨーロッパに伝わる花の神話(花の妖精たちが人間社会に憧れ飛び立つが、社会の酷さを身を以て体験し元の世界に帰っていく話)をベースに書いたのが、本作の後編に当ります。個人的にはもうちょっと描写を濃くしたかったです。


最後に今回の連日投稿は、学ぶことも多く結構ためになった一週間でした。まだ報告していただいた誤字修正等、対応できていませんが精進していきます。

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